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私は個人事業主

2024-09-05 12:00:00 | 24期のブログリレー

皆さんこんにちは。「稼げる!プロコン育成塾」24期生の佐藤真武です。

 

さて、私、去る4月より独立開業しております。しかし実態は明るい無職です。教育費も家のローンもない、妻の関心もあまりないこの年齢だから成せる業です。昼間は家にいて読書や勉強、皿洗いと洗濯物の取り込み、という毎日でしたが、ようやく7月よりアルバイトのような修行のようなお仕事をいただけるようになりました。そんな勢いに乗るべく8月の大目標を「『稼プロ!』の3分間スピーチを絹のように滑らかに、そして感動を呼び起こす」にいたしました。もちろん私には3分間もひとりで喋るなど大きなチャレンジでしたが、「今から練習すれば恐るるに足らず」ということで、まず目標だけは立てたわけです。

 

すると間もなく夏風邪をひきました。幸いコロナではなかったものの粘膜系が弱い私は、目、鼻、喉、おまけに頭もぼんやりして首から上は全滅の状態となりました。

「だめだ。仕事にならない」

もともと要領が悪いうえに体調までが乗っかって、思うように仕事がはかどりません。

「こんな時は休んだ方がいいけどな」

と、わかっていながら、誰かに迷惑をかける不安からつい品質の良くない仕事を続けてしまいました。

「会社にいたなら、あいつに代わってもらうんだけどな」

そうは思うものの、今の私にそんな人はいません。

 

我慢して仕事を続けたせいか倦怠感がひどくなったころ、名古屋の施設から「母が転んで骨折した」という連絡が入りました。救急車で病院に運ばれたというので急いで名古屋に向かいました。ドクターの見立ては、手術とリハビリに加えて食事が取れない状態なので元の施設には戻れないだろうとのこと。家族の近くがいいというアドバイスもあったので、横浜に戻ってから包括支援センターにすがり、いくつかの施設を紹介はしてもらいましたがどこも満室、公的な施設にいたっては100人待ちという絶望的な状況で、私の体調は回復するどころかさらに悪化しました。

こうなると仕事優先とも言っておられず、動かぬ体に栄養ドリンクを流し込みながら名古屋と横浜を行ったり来たりで施設探しを続けざるを得なくなりました。幸い受け入れ先を見つけることはできましたが、とっさの予定変更に対応できない自らのプランニング力のなさに久しぶりの自己嫌悪を感じたのでした。

「母の方が大事。だからよかったじゃない」

と、家族は言ってくれますが、遅れを取り戻せない仕事に目を血走らせながら、

「有給休暇くれー!誰か助けてくれー!」

と心の中で叫ぶのでした。

 

8月の最終週。ようやく母の退院と新しい施設への入所も決まり、波乱もこれで終わり、と安堵した8月29日。私は名古屋の区役所で医療助成を受けるべく新幹線に乗り込みました。

そしてその帰路です。名古屋駅で行き場を失ったゾンビのような大群に遭遇します。それは東海道新幹線が4日間も止まった最初の夜でした。家に帰ったら遅れている仕事を取り返す気満々だったにもかかわらず、私もゾンビの一人となってしまいました。新幹線も在来線も、飛行機も夜行バスもレンタカーも、そしてスマホのバッテリーさえもない、なにもない一夜に私は思いました。

「これが個人事業主か!」

 

明るい無職とかヘラヘラ笑って自虐していた私は、気のゆるみ始めた8月に個人事業主としての厳しい戒めを受けたような気がします。私が天から教えていただいたのは、

  • 何より体調管理。仕事したければ体調を万全にしろ。
  • 予定にない予定に対処できる予定を作れ。
  • 突然のアクシデントに備えよ。すべてはクラウド。PCと予備バッテリーは持ち歩け。
  • 誰かとシェアしろ。分け合える仲間を作れ。

でした。あらためて皆さま、何かの参考になれば。

 

そういえば、8月の大目標「『稼プロ!』の3分間スピーチを絹のように滑らかに、そして感動を呼び起こす」はどうなったんでしょうか?

目の前のことに精一杯だった私はその存在を忘却し、雷鳴が鳴ったかのように気が付いた前日の夕方4時、悪寒で体調最悪となりました。必死で深夜まで練習した成果はまさにそれなりでしたが、前向きなコメントをくださる方もいて、8月のカオスの中でやれるだけはやったという気持ちの落としどころを与えてもらったような気持ちになりました。

個人事業主としてひとりで焦りまくった8月でしたが、唯一「分け合える仲間」を感じた瞬間でもありました。

コメント (8)
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