皆様、こんにちは。
24期の中川です。
先日、某シーパラダイスでイルカと泳ぐイベントに参加してきました。
・イルカに触れながら一緒に写真撮影
・直接餌(大きなサバ)をあげる
・大きく開けた口の中に手を入れて、歯や舌に触れる。舌は意外とガサガサ
・参加者が手で作ったアーチをイルカが泳いでくぐる
・背びれにつかまって20mくらい一緒に泳ぐ(連れていかれる)
などなど、普段味わえない体験ができました。
その後、室内で大規模なイルカショーを見ました。
人を載せて泳いだり、空中で一回転したり、人間だって難しいようなことを軽々とこなすイルカ。
多くの観覧者で埋め尽くされた会場では、感嘆の声があちこちで挙がっていました。
イルカは脳の体重比率が哺乳類では人の次に大きく、非常に賢い動物です。
仲間のイルカだけでなく、海中で溺れかけた人間や傷ついたクジラを自らの身を投げ出して救うなど、哺乳類には珍しく他種族を助けようとする気持ちがあり、共感力にも優れていると言われています。
その賢さから、米国やロシアでは軍用としての訓練も行われたこともあるようです。
その高い知能指数と人への共感性故に、日本では水族館のスターの名を欲しいままにしているイルカですが、世界的な潮流で見ると日本でのこの人気は結構特殊な模様です。
日本では現在、動物園水族館協会に加盟している水族館のうち50%以上の水族館にイルカがいるとされていますが、イギリスでは1993年までにイルカがいる水族館のすべてが閉鎖され、現在、イルカを飼育する水族館はありません。さらに、現在分かっているだけでも、ニュージーランド、オーストラリア、 チリ、コスタリカ、クロアチア、スロバキア、キプロス、ハンガリー、ノルウェー、アイスランドなどの13カ国が、水族館施設でのイルカの展示を禁止しており、ヨーロッパ各国で、イルカ類の捕獲に対して政府が許可を出さない例が続いています。また、世界で70 館以上の水族館施設がイルカなどの鯨類を飼育展示しないと宣言したといわれています。(https://de.whales.org/wp-content/uploads/sites/2/2015/05/japan_aquaria_japanese_inventory_final.pdf)
2009年に82回アカデミー賞長編ドキュメンタリー大賞を取って話題となったザ・コーヴという映画でも見られた日本のイルカ漁への批判の声は根強く(漁で捕獲したイルカは食肉にされるか水族館で観賞用にされることが多いようです・・・)、もしかしたら将来日本の水族館でも気軽にイルカショーを見られなくなる日が来るかもしれません。
実態を知って少しだけ悲しくなったのはさておき、イルカには診断士としても学ぶところが多いと感じました。
・相手の言うことをしっかり聞く。
・アクロバティックな動きで参加者を驚かせる。
・自己犠牲の精神で相手のために動く。
・時には自分の体につかまってもらい、目的地までスピーディに先導する。
・価値を提供した後の報酬(サバやイワシ)はお布施である。(と考えているはず)
イルカとあそぼう、おすすめです。