あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

ねじめ正一作・下田昌克絵「みどりバアバ」を読んで

2020-12-27 13:32:03 | Weblog

照る日曇る日第1523回


孫のこうくんと祖母のみどりバアバのジーンとくる物語。バアバはこうくんのお父さんやお母さんと一緒に花屋さんを手伝っていて、花の紫色が染みついた両手でおいしいコロッケを作ってくれるのです。
でもだんだん年を取ったバアバは、右手が動かなくなってコロッケが作れず、はなやに行っても花の世話ができなくなってしまいます。それでもバアバははなやに行きたがるのですが、お父さんから止められてそのまま死んでしまいます。
死んだバアバをこうくんがはじめは怖がるところは実感が籠っていますし、はなや行きをとめたお父さんが後悔して泣くところなどは印象に残ります。無数の百合の花に囲まれて永遠の眠りのついたバアバを下田選手は心を込めて美しく描いています。

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