照る日曇る日 第1546回
1968年神奈川生まれで、卒業後上菅田中学校、戸塚高校の国語教師を歴任し、現在は桜丘高校に勤務しながら歌人の道を驀進する「ちばさと」君による短歌エッセイずら。
少なからぬ短歌もインサートされてはいるが、面倒くさいので引用はしない。でも中高生たちとの忘れがたい交流をつぶさに綴ったこの本を読んで、私は今どきの教育の現場と若者の鮮烈な生態?を初めて認知できたような気がして、とても参考になった。
生徒たちに真正面から向きあう「ちばさと」のような熱血教育者がいるかぎり、この国にもまだ未来があるという思いに満たされてとてもうれしかったのである。
またこのちばさと選手は、どうやら私も昔いたことがある弘明寺に住んでいるらしく、彼の歌と生き方をいっそう身近に感じることができたのでした。

「コロナ禍で五輪が御臨終なんだって」「そんなこたあどうでもええやん」 蝶人