蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第371回
○忘年会/取引先のあいさつ
今晩は、木下印刷の木下です。松下商会さんのお仕事をさせていただいてまもなく30年になります。*1
島倉千代子の唄じゃないけど、人生と同じで、企業もやはりいい時、悪い時いろいろありまんなあ。電機関係もいい時はいいけれども、ことしは“松下さんいのちの木下”にとっては最悪でした。
けさの新聞では、会社創設以来はじめてのリストラと出ておりましたが、なあにいまどき世界中見渡してもリストラのない会社はとうてい一人前の企業とはいえないです。*2
不肖、木下印刷も毎年リストラしております。
大手をリストラされた優秀なIT専門家を三顧の礼でお迎えし、日本の若年労働者は、どうも最近勤務態度がよろしくないので、東南アジア、中東の海外戦力を活用し、規模こそ極小ですが、山椒は小粒でもピリリと辛い超軽量国際機動印刷集団を旗印に頑張っております。
ですので、どうか松下さんも頑張ってください。*3
確かにいまはどん底です。しかし、朝のこない夜はないのです。
○アドバイス
*1経営危機に陥った大企業と長年にわたって共存共栄してきた下請け企業の社長のあいさつである。まわりくどい言い方をしない社長のキャラクターを反映していて好感が持てる。
*2みずからの現場体験をさらけだして元請企業を声援しようとしている。中小企業の国際化も進んでいる。
*3オヤジの浪花節を笑うなかれ。
紅白の梅満開の空き家かな 蝶人