照る日曇る日第1740回
まずは、アトランダムに引用してみよう。
たいっかん、電気ついとる だけ言ってきみがみている五月の夜空
ツバメがツバメを愛してる しばらくはそれを愛してるとは気づけなかった
いつものようにまず「ありがき」を読んでみると、岡野大嗣の短歌作法は、すでに確立されているようだ。
「忘れたくないものを、忘れても平気になるために、短歌を作っているのである。」
なるへそ。そしてその忘れがたい思い出は、見知らぬ読者にも共有される、忘れがたない記憶となるのである。
つとにP.ヴァレリーが言うた「方法的制覇」やね。
またしても人の命をもてあそぶマリウポリ線鉄所の女や子供の 蝶人