西暦2022年蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第405回
○赤ちゃんの誕生を祝う会での母親のあいさつ
今日は皆さまお忙しいのにこんなところまでいらしていただきましてほんとうに申し訳ないやら、ありがたいやらでございます。*1
今度の赤ちゃんは男の子だったんですけど、前回と決定的に違ったのは、そのことではなくて、主人が、ウチのあの主人が私の出産に立ち会ってくれたことでした。*2
いままでは仕事、仕事、仕事ばっかりの人で、土日になっても会社に行くのが当たり前。家庭と家族を顧ないモーレツサラリーマンの典型だったのに、今回どうした風の吹き回しか、病院について来て、俺、このまま傍にいてもいいか、と聞くので、お医者様に相談したら、ええいいですよ、ということなので、立ち会ってもらったような訳です。私は痛くて痛くて主人のことなんか、すっかり忘れていましたが、*3
主人たら、赤ちゃんがオギャアー、オギャアーと泣きながら姿を現した時に、感激のあまり涙が出てきたそうです。生命の神秘に激しくうたれたんですって。でも、それ以来主人が早く家に帰ってくるようになったのが私にとっては一番うれしいことです。
- アドバイス
- 1夫と自分の関係について語りながら、赤ちゃんの誕生について語り始める母親のモノローグ的なあいさつである。
- 2仕事第一主義の男たちも最近は家族と家庭で過ごす時間の大切さが分かってきたらしい。
- 3生命の誕生をともにする体験がふたりを深く結びつけたのであろう。あいさつとは結局その人そのものが外部に出てしまうからこわい。
安倍菅があまりにも酷かったので岸田の受けが良くなっただけ 蝶人