あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2022年皐月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-06-01 15:32:12 | Weblog

 

 

ある晴れた日に 第682回

 

海老蔵はいつ団十郎になれるだろう芸も人も下がる一方

 

75の妻が湧かせる菖蒲湯に55歳の障害児が入る

 

安倍菅があまりにも酷かったので相対的に岸田の受けが良くなったのさ

 

バリケード取り払われしあの日よりわが人世に青空の日なし

 

空爆で激しく燃えるウクライナこれからは地下シェルターの家

 

信号で停車する都度エンジンを律儀に止めるバス運転手

 

「ちょっと来い、ちょっと来い」と呼ぶコジュケイ君の方こそこっちへ来いよ

 

「芥川賞」の怨みつらみを「紫綬褒章」で一挙に晴らす島田雅彦 

 

大谷と鈴木と筒香みな4番なれど全員無安打なりき

 

真夜中の1時に家を出て朝5時からの放送に備えるアナウンサー

 

若き日のプーチンに似た兵隊が女も子供もみなみなどんどん殺す

 

耕君がどんどん早起きになるせいで1日がとても長くなるのよ

 

悪辣で非道な北条一族は源家、御家人皆々滅ぼす

 

頼朝が人殺すさまを見聞きした北条一族遮二無二殺す

 

その罪を憎みて人は憎むなと孔子はいえど例外もある 

 

プーチンが人の命をもてあそぶマリウポリ線鉄所の女や子供の

 

騎手などはとっくの昔にいないのに天皇賞シルヴァーソニックの激走

 

トカトントン トカトカトントン トカトントン 朝から晩まで トカトントン

 

我が民を救うと称してとつ国を攻めるは戦の常套手段

 

「オシッコを取って来なさい」と言われます泌尿器科に来た全員が

 

「がい」と書き「碍」と書いても同じこと障ぐあい児者の障害変わらず

 

若葉色花緑青に松葉色に碧を率いて5月は旅する

 

言葉から詩を立ち上げるのは間違いで心の奥から立ち上がるもの

 

自らは血を汚さない戦ゆえ尤もらしく云々している

 

「こころ旅」を見る度に気になることは小野正平より5人のスタッフ

 

短歌なんて演歌みたいで詠みたくないと言う谷川俊太郎にも一理はあるね

 

「諸君、テッテ的に語り合おうじゃないか!」と言うた松田世紀夫懐かし

 

欧米の洗練されたミサイルでロシア軍を押し戻すウクライナ軍

 

プーチンなんか撃たれればいいと怨んでるマウリポリ線鉄所から出たおばさん

 

もし今度家を新築するならば地下シェルター付きのがいいな

 

ものみなが遠ざかりつつ皐月尽

 

  大谷の本塁打も捕られて6連敗首位とは5差の哀れな天使 蝶人

コメント
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