闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2875~19
1)ゲイリー・ロス監督の「オーシャンズ8」
むかしはあんなに可愛かったサンドラ・ブロックが主演する2018年の阿呆莫迦泥棒物であるが、彼女の醜い整形手術顔に失望落胆。なんでこんな酷い顔にしちまったんだろうね。
2)ガブリエル・アクセル監督の「バベットの晩餐会」
1987年の素晴らしいデンマーク映画。ふとっちょの歌手が「貧しい芸術家はいない」と言う。その気持ちはよく分かるが、やせ我慢でなければ嘘である。
3)ジム・ジャームッシュ監督の「パターソン」
パターソンの町に住むパターソンという運転手は詩人だった。この映画に出て来る詩はロン・パジェットによるものでみな素敵だが、いちばん素敵なのは主人公が出会った女の子の「雨の歌」である。映画の終わりに出て来る大阪の商社マン風の詩人、永瀬正敏がとてもいいが、考えてみればこの映画自体がぜんぶ詩なのだった。
4)カーティス・ハンソン監督の「激流」
メリル・ストリープ一家が激流下りをしてとんでもない災難に遭うお噺ずら。しかし夫婦の不和の原因は、夫を追い詰めた自分に在る。夫は、愛する妻にふさわしい自分になりたくて仕事ばっかりやっていて家族から完全に浮いていた、というのは妙な話ずら。
5)リー・タマホリ監督の「NEXT-ネクスト」
フィリップ・K・ディックの原作の2007年の拙劣な映画化。ニコラス・ケイジもジュリアン・ムーアも下らない映画に出たものだ。
世の中を解釈したい人ばかりいて変えたい人はあんまりいない 蝶人