照る日曇る日第1758回
ともだちがすきで、いちばんになりたかった、かねもちになりたかった「ぼく」が、突然自殺してしまう。
「なにもほしくなくなって」「「なぜかここにいたくなくなって」「ぼくはしんだ」「じぶんでしんだ」と何度もいうのだが、いったいなんで死ななければならなかったのかは、まったく語られず、誰も説明はしない。
添えられた絵がとても透き通っていて美しいので、だんだん死んだ「ぼく」がヒロイックでカッコイイ存在に見えてきてしまう。死を禁断視しないで、むしろ神聖視し、賛美しているようだが、それでいいのだろうか?
いったいなんのために世に送りだされたのか、いくらっ考えてもさっぱり分からない不可思議な絵本だ。
意味も無い言葉をペラペラ誰彼が喋り続けるミヤネ屋番組 蝶人