西暦2022年文月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第414回
○市議会議員当選を祝う会での夫の謝辞
*1京須虹子の夫でございます。
このたびは玉川市議会議員選挙にて絶大なるご支援ご協力を賜り厚くお礼申しあげます。*2
実は前回の選挙得票がたったの123票。あまりにも悲惨なものでしたから「また負けたら恥ずかしいから止めろ」と妻に言ったのですが、会の事務局長の潮田さんと選挙対策の波多野静子さんが「止めろというのは負けろってこと?」とねじ込んで来られましてね。
「じゃあ今度はなにもしないから勝手にしなさい」と宣言しまして、ほんとに私は今回の選挙運動は何も手伝わなかったのです。そしたら意外も意外、なんと虹子がトップ当選と言われてびっくり。
実はいまなお家内が市会議員なんて嘘じゃないか、夢を見てるんじゃないかと思っておる次第です。*3
しかし家内はいっけんチャランポランに見えても、私なぞよりよっぽど肝が据わっております。きっと皆さまのため、玉川市のために頑張ってくれると思います。
陰ながら私も家内を内助いたす所存ですので、どうか皆さまのご指導ご鞭撻をお願いします。
○アドバイス
*1 前段に引き続き新人議員の夫君が登壇し、照れながら支持者にお礼をいうシーンである。
*2 選挙戦の内幕を暴露しながら候補者の夫という微妙な立場をユーモラスに語るなかなかの人物である。
*3 笑いにまぎらせながらもしっかり細君への応援を呼びかけているあたりはさすがである。
シネシネと念じておれば本当にシヌこともあるのかこのたびのシ 蝶人