照る日曇る日第1761回
東北新幹線「はやて」を舞台にした「抱腹絶倒の殺し屋狂騒曲」と書きたいところだが、どんなお腹のどこいらを抱えて笑い飛ばしたらいいのだらう。
「ほれほれ可笑しいだろう、うんとこさ笑ってくれよ、笑っていいとも!」と叫びながら、なんとヴァージニア・ウルフまで引用する殺し屋凸凹コンビまで登場するのだが、まだしも退屈極まりない、かの吉本興業の漫才でも見物していた方がマシ、というレベルの、お笑い探偵殺人ドラマなのだ。
ところがそんな本作を、あのブラビが映画にしたり、世界的な文学賞候補作にノミネートする連中がいるというのだから、世の中は分からんもんだ。
いや分からんちんは、世界中でおらっち一人なのかもしれんて。
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