あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

伊坂幸太郎著「マリアビートル」を読んで

2022-07-10 09:34:39 | Weblog

照る日曇る日第1761回

 

東北新幹線「はやて」を舞台にした「抱腹絶倒の殺し屋狂騒曲」と書きたいところだが、どんなお腹のどこいらを抱えて笑い飛ばしたらいいのだらう。

 

「ほれほれ可笑しいだろう、うんとこさ笑ってくれよ、笑っていいとも!」と叫びながら、なんとヴァージニア・ウルフまで引用する殺し屋凸凹コンビまで登場するのだが、まだしも退屈極まりない、かの吉本興業の漫才でも見物していた方がマシ、というレベルの、お笑い探偵殺人ドラマなのだ。

 

ところがそんな本作を、あのブラビが映画にしたり、世界的な文学賞候補作にノミネートする連中がいるというのだから、世の中は分からんもんだ。

いや分からんちんは、世界中でおらっち一人なのかもしれんて。

 

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コメント
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