闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2896~100
1)ピーター・ボグダノヴィッチ監督の「ラスト・ショウ」
1971年の失われた青春映画。すべてが虚しく儚い。そういう思いから、しばらく立ち直れない。そういう映画を超えた映画はこの世にそうあるものではない。
2)エドワード・ドミトリク監督の「十字砲火」
1947年の反ユダヤ主義を主題にした犯罪映画であるがてんで説得されない。
3)オーソン・ウェルズ監督の「審判」
フランツ・カフカの原作を1963年に映画化。演出のウェルズ、主演のアンソニ・パーキンス、助演のロミー・シュナイダーの代表作だ。ここまで映像にしてくれれば泉下のカフカも泣いて喜んでいるだろう。
4)ジェームズ・マグティーグ監督の「Vフォー・ヴェンデッタ」
2005年製作の近未来悪夢全体国家映画だが、どうにもけたくそ悪いずら。
5)スタンリー・キューブリック監督の「アイズワイドシャット」
トム・クルーズとキッドマンを完璧に使いこなした偉大なる監督の1999年の遺作。全裸の若い女性たちとの酒池肉林の夢が美しくもうつろに儚い。
蛇蠍よりなお嫌われし政治家の遭難現場に花を捧げる 蝶人