あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

矢作俊作著「引擎 engine」読んで

2022-11-04 09:41:39 | Weblog

 

照る日曇る日第1808回

 

鈴木正文選手の編集長時代に自動車雑誌の「engine」に連載されていたハードボイルドアクションなり。

 

2011年現在の日中露の国際環境を背景に、主人公の刑事と一匹女狼のスーパー美女が激烈に戦い、愛し合う御噺だが、いま話題になっている「汚い爆弾」や「敵基地攻撃」などの挿話も登場して、まあ興味深い。

 

ラストでは刑事が、自分よりの百倍も強いスーパーウーマンが油断した隙に、卑劣にも射殺してしまい、「自分の中の何かがすっかり失われたことに気づいた」と独白するのだが、それはないよね。

 

   建国のケも思わずに過ぎにけり22年2月11日  蝶人

コメント
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