あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

西暦2022年霜月蝶人映画劇場その1

2022-11-07 09:12:55 | Weblog

西暦2022年霜月蝶人映画劇場その1

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.3062~66

 

1)リチャード・ブルックス監督の「冷血」

カポーティの原作を1967年に映画化されたが、原作同様どうということもない。

スティーヴン・ギャガン監督の「シリアナ」

中東を舞台にアメリカやCIAや石油会社や国際的ブローカーが暗躍する2005年のスパイ大作戦。ひげずらのジュージ・クルーニーやマット・デイモン等が出ているが詰まらない。

 

2)ウィリアム・ワイラー監督の「黒蘭の女」

1938年製作の激烈な恋の物語。「毒婦」にして「不滅の恋人」に扮したベティ・デイビスが黄熱病に冒されたヘンリー・フォンダを見守りながら馬車で去っていくラストシーンは、これが女の花道、これぞ映画なり!と叫びたくなる物凄さ。いちばん凄いのは全盛時代のワイラーずら。

 

3)ウィリアム・ワイラー監督の「偽りの花園」

強い女、ベティ・デイビスが弱い夫、ハーバート・マーシャルを追いめ、いたぶるすんごい1941年の名画。ベティ・デイビスが真に迫って怖ろしい。

 

4)ウィリアム・ワイラー監督の「女相続人」

ヘンリー・ジェイムズの原作を名匠が1949年に映画化。さすがオリヴィア・デ・ハヴィランド、さすがモンティ、さすがワイラー。

 

5)コンプトン・ベネット監督の「第七のヴェール」

1945年の英国の恋愛映画。親代わりのジェーイムズ・メイソンが、庇護し続けたピアニストの愛を得るまでを延々と描くが、プロットに無理がある。

 

  妻が居て子が居てわれも傍に居るそんな暮らしよいつまで続くか 蝶人

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