照る日曇る日第1816回
大遅刻をしたうえに、眼鏡も鞄も忘れて通勤電車に乗り込んだ主人公の「ほげたさん」。
その捧腹絶倒・超愉快なリーマン生活を、無類に楽しく、超シュールに描き出す、古今東西・唯一無二の大人の絵本、ずら。
「まちのかいしゃ」に行くはずが、なぜか「やまのかいしゃ」に着いてしまった「ほげたくん」が、なぜか同僚の「ほいさ君」と出会うのも不思議だが、ここは山のてっぺんで空気が美味いから、まちのかいしゃの社長に電話して、「町より山で仕事をしたらどうですか?」と提案すると、社長が全社員を引き連れて山のてっぺんまでやてくるのも愉快痛快だ。
ともかく子供に読ませるのがもったいない大人の絵本だ。
武満が編曲したる「インタナショナル」を藤井大介のギタアで聴けば心哀しも 蝶人