蝶人物見遊山記第350回&鎌倉ちょっと不思議な物語第435回
コロナでお休みだった文学散歩が再開されたので、文学館の山田さんの案内でぶらぶら歩いてきました。
北鎌倉駅前に集合してから、東慶寺、浄智寺、明月院と歩く間に、大佛次郎、高見順、藤沢周、夏目漱石、釋宗演、津村秀雄、安藤寛、宮本百合子、湯浅芳子、澁澤龍彦、尾崎喜八などの作品や事跡に耳を傾けながら、日に日に紅葉が深まりつつある北鎌倉をなおもぶらぶら歩きます。
これぞ、いわゆる一つの至福の時かもしれませんな。
久し振りに明月院を訪れ、悪名高き北条一族の時頼の墓を見たけれど、執権にしては小ぶりの石塔で厭な感じはしなかったずら。そうせえと遺言してから死んだのでせうな。
お花畑に鎌倉の市の花である竜胆が植えられていたが、これはどこかの園芸店から買うてきたいわば偽リンドウ。本物の野生の竜胆は今年は豊作で、おらっち大喜びで毎日朝な夕なに写真に撮りまくっているずら。
負け負けて負け負けて負けて負け続けやっと勝ったぞ7日目の宇良 蝶人