あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

閑雲野鶴

2022-11-24 10:14:32 | Weblog

 

これでも詩かよ 第304回

 

私は歯が痛くなると、いつも横須賀大滝町のキシモト歯科に行く。

そして治療が終わった後は、いつも「閑雲」へ行って、お昼を食べることにしている。

 

「閑雲」の前は、三崎ビルの商店街の中にあった横須賀一美味い香港料理の「朝廷」で、上品な薄味のぬるいラーメンと餃子を食べていたのだが、コロナ禍で殆ど閉店休業状態になってしまった。

 

それで、ほかの食堂をあちこち試してみたのだが、どこも気に入らず、三崎街道を闇雲に歩いていたら、この不思議な名前の和食屋にぶつかったのよ。

 

いやあ、なんたって店の名前が面白いよね。

もしもおらっちが、新しい飲食店を始めることになって、その名前を考えても、まず出てこないネーミングだよね、これは。

 

待てよ、もしかすると、横浜美術館の館長、蔵谷美香さんなら、思いついたかも知れないが、その場合はおそらく「暗闇」か「闇雲」になっただろう。

 

ともかく、無闇に素晴らしい店名だ。

 

地下へと続く階段を降りて扉を開くと、いつも3人のおばさんが、

「いらっしゃいませえ!」を、元気にハモらせながら迎えてくれるので、うれぴい。

「今日もなんとかぐあんばろう!」という気持ちに、なれまっせ。

 

それにしても、横須賀に行くと、詩が闇雲にできるのは、なぜだろう?

ひそかに閑雲野鶴の境地を味わえるのは、なぜだろう?

 

 

 五輪なら五輪サッカーならサッカー一色になる日本という国 蝶人

コメント
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