藤本タツキ著「チェンソーマン11」を読んで
照る日曇る日 第1898回
某ヒョウロン家が絶賛していたので11巻目の「がんばれチェンソーマン」を手にとってみた。チェンソーを使って人間を殺傷する桁糞悪い映画を前に見たことがあるので、おそらくこういうホラー映画を参考に描きはじめたのではなかろうか?
同じ人間なのに、遠慮会釈もなく人殺しをしまくるプロットが非情で暴力的な現代社会を象徴しているのだろうが、物語の基軸は公安対魔特異4課を仕切るミステリアスな「支配の悪魔」マキマに対する「チェンソーの悪魔」デンジの嗜虐的な倒錯愛なのである。
強いマキマはテンジを圧倒するが、戦いの最中に、テンジがマキマをいくらチェンソーで切り刻んでも平気で蘇えるのは、どういう約束事になっているのだろうね?
春雨やコウもケンも哀れな奴じゃ 蝶人