あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

5月の黄金週間に鎌倉・逗子の「名越切通」を歩く

2023-05-14 11:07:38 | Weblog

 

蝶人物見遊山記第363回&鎌倉ちょっと不思議な物語第442回 

 

風薫る5月。久し振りにタクちゃんアルちゃんたちと、鎌倉七口のひとつである「国指定史跡の「名越切通」を歩きました。

 

ここは鎌倉の中心部からかなり距離がありますが、その途中に頼朝・政子が長女大姫の快癒を祈願してお百度参りを敢行した杉本寺から岩殿寺までの中世巡礼路、「まんだら堂やぐら群」、「お猿畠の大切通」などがあり、それから先に行くとあの北条時政の屋敷跡もあるのです。

 

この日は普段は閉鎖されている「まんだら堂やぐら群」を見学することができました。山腹の岩に横穴を掘って内部に五輪搭を安置し、当時の僧侶や武士たちを納骨、供養する聖なる場所がやぐらですが、ここは150以上の最大のやぐらが威容を誇っているのです。

 

鎌倉は三方を山に囲まれた狭小地ですから、このまんだら堂に葬られたのは鎌倉時代のエリート中のエリートで、大半の民草は由比ヶ浜の海岸に埋葬されるというよりは放置されたので、現在の海水浴場の砂の下にも多くの骸骨が眠っているはずです。

 

「お猿畠の大切通」は昔から北条一族が最強の敵三浦一族の強襲に備えて人工的に山腹を刻んだ断崖絶壁と教わって来ましたが、近年はさまざまな異説もあるようです。

 

鎌倉観光といえば馬鹿の一つ覚えの小町通りの食べ歩きとくるようですが、あんな東京資本で埋め尽くされたシンポチの偽小町大路をぶらつくよりは、たまには鎌倉の7つの切通などをハイキングしてみてはいかがでしょう。

 

  大谷がどうのこうのと言う前に天使も見捨てる投壊エンゼルス 蝶人

 

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