あまでうす日記

あなたのために毎日お届けする映画、本、音楽、短歌、俳句、狂歌、美術、ふぁっちょん、詩とエッセイの花束です。

レッツ・エンジョイ・輪廻転生!~これでも詩かよ 第298回

2022-05-16 11:08:00 | Weblog

ある晴れた日に 第679回

 

 

お久しぶり、おらっちコロンボ。

 

うちのカミさんとテレビを見ていたら、ニッポン国の首相と並んで若いモデルが立っていたので、誰だろうと画面を見直したら、ぬァんとまあ、2022年5月11日の今日、来日したばかりの、フィンランドの美貌の首相、花も恥じらう37歳のサンナ・マリンさんではないですか。

 

容姿端麗が歩いている! 才色兼備がほほ笑んでいる!

 

ロシアのウクライナ侵攻を目の当たりにして、従来の中立政策を放棄し、NATO加盟を即決した、決断と実行の政治家として、世界的に注目されているようだが、んなこたァ、どうでもよろし。

 

容姿端麗が歩いている! 才色兼備がほほ笑んでいる!

 

テレビをつければ戦争、自殺、沈没、行方不明と陰惨な悲劇ばかりだが、そんな中でも時々マリンさんのような目の覚めるような容姿端麗、才色兼備が登場して、文字通り瞼が垂れ下がり、棺桶に両足を突っ込みかけた老人の、目覚まし草になってくれる。

 

容姿端麗が歩いている! 才色兼備がほほ笑んでいる!

 

ニュージーランドの首相ジャシンダ・アーダーン、デンマーク首相メッテ・フレデリクセン、モルドバ大統領マイア・サンドゥ、世界は、美人すぎる政治家で溢れている。

 

容姿端麗が歩いている! 才色兼備がほほ笑んでいる!

 

ニッポン国にも容姿端麗な政治家がいることはいて、例えば自民党の三原じゅん子参院議員なんかは、文字通りその最右翼だろうが、惜しいことには、おむつの中身が八紘一宇で満杯で、こればっかりはどうしようもない。(きっと金八先生の教育が間違っていたんだろう。)

 

容姿端麗が歩いている! 才色兼備がほほ笑んでいる!

 

「若いのに宰相兼美。世の中にはこういう政治家もいるのねえ。生まれ変わったら、こういう政治家もいいわねえ。ところで、あーた、どういう人に生まれ変わりたいの?」

と、カミさんが尋ねるので、こう答えてやった。

 

「おらっちは、もう人間様にはこりごりだ。すぐにお互いにいがみ合って喧嘩して、喧嘩だけならいいけど、それがあっという間に無辜の民草を巻き込む戦争沙汰になってしまう人間社会なんかに、もう生まれ変わりたくはない。次は、鳥ならホトトギス、蝶ならギフチョウ、魚ならメダカ、花ならスミレにしよう、と、こないだ交通事故で死にかけて以来、心に決めているんだ」

 

「あらまあ、あーた、人間は、死んだら人間に生まれ変わるのよ。蝶よ、花よ、は反則よ」

 

「反則なんか知るもんか。昔から父母未生以前の存在は、人間を含めて地獄、餓鬼、畜生、修羅、天上の六道を行ったり来たり輪廻転生していて、草木国土悉皆成仏、かの梅原猛選手が唱えたように、人間は花鳥風月から修羅、犬畜生まで、なんにでもなって、何千何万回となく生まれ変わるのさ。げんに我が家のコウ君なんか、お釈迦様がお座りになっていたハスの葉っぱの生まれ変わりじゃないか」

 

「コウ君はそうかもしれないけど、私はずーっといろんな人間に生まれ変わっていくのよ」

 

「へえ、そうかい。おらっちは、随分長い間生き続けていて、もはや見るべきほどのものは見たずら。人間なんかもうたくさんだ。とりあえず次の世では、かの藤原定家が、夜も寝ないでその一声を待ち望んでいた、ホトトギスなんかになりたいな」

 

「じゃあ私とは、もうすぐ永遠のお別れという訳ね」

 

「いや、永訣ではない。長い目で見れば一瞬の、ほんの束の間の別れだ。しばらくはお別れして、別々の人世、いや別々のライフ・ステージを、楽しもうではないか! 永久に不死身の輪廻転生を、テッテ的にエンジョイしようではないか!!」

 

「変なの」

 

「変でも構わない。それが人世さ。いや、もとい、僕たち、生きとし生けるものの、永遠の相なのさ」

 

「そうなの?」

 

「そうさ、レッツ・エンジョイ・輪廻転生!」

 

(2人声を合わせて)「レッツ・エンジョイ・輪廻転生!!」

 

 

欧米の「洗練されたミサイル」でロシア軍を押し戻すウクライナ軍 蝶人

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主婦の友社版「誰もが泣いて喜ぶ愛と感動の冠婚葬祭その他諸々挨拶&スピーチ実例集No.117」

2022-05-15 09:56:51 | Weblog

西暦2022年蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第402回

  • 初節句を祝う親戚のスピーチ

お父さんの幹夫君、お母さんの靖子さん、寅雄君のはじめての節句ほんとうにおめでとう。*1

 

唐突かも知れないけど、僕は寅雄君がこうやってにこにことあどけなく笑うのを見ていると、つくづく日本も平和になったものだと思います。

 

僕は自慢じゃないけれど2度も兵隊に取られまして、一度は南方、二度目は満州でした。敗戦後はソ連軍に捕まってシベリアで抑留され、昭和22年にやっと興安丸で舞鶴港にたどり着きました。

 

いやあ、命あってのものだねえ。九死に一生を得た、なんて今だから簡単にいえるけど、ほんとうに筆舌に尽くし難い目にあいました。*2

 

もうどんな大義名分があろうがなかろうが、戦争はこりごりです。若い方の前に出るとついつい昔話になってしまいますな。

 

しかし僕は今日出席されている諸君のなかでは最長老組だと思うので、いつ天に召されるやも知れない。*3

 

でも、幹夫君と靖子さんが、いつかある日、寅雄君に、今日の昔話をしてくれたらとてもうれしいな。そう思った次第です。ご清聴ありがとう。

 

  • アドバイス
    • 1旧世代の親戚が、ひ孫世代に向けて初節句の日に贈ったこころのメッセージである。
    • 2あいさつやスピーチを生かすも殺すも、言葉やテクニックではなく、話者が生きてきた人生と体験そのものではないだろうか。
    • 3これだけは伝えておきたいと思うことをしっかり話せば、確実に相手に伝わるものである。

 

  「こころ旅」を見る度に気になることは火野正平より5人のスタッフ 蝶人

 

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筒井頼子さく・林明子え「はじめてのおつかい」を読んで

2022-05-14 11:34:41 | Weblog

照る日曇る日第1743回

まずは初めてのお使いという主題の設定がよい。

 

2番目にその後のはらはらどきどきの展開がよい。

 

3番目に買い物の行き先の牛乳屋を岡のてっぺんに設定したのがよい。

 

最後に作者と絵描きの絡み合いが絶妙である。

 

以上の良さがあいまってこの絵本をベエストセラーにしているのだろう。

 

「オシッコを取って来なさい」と言われます泌尿器科に来た全員が 蝶人

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カール・シューリヒト指揮「ブルックナー交響曲ライヴ集」CDを聴いて

2022-05-13 13:30:20 | Weblog

音楽千夜一夜 第495回

 

おらっちはフルベンとかクライバー、チェリビダッケ、ミュンシュ、ベーム、クレンペラー、カラヤン、バーンスタインの棒が生み出す音楽の魅力については多少は分かるつもりでいるのだが、いくらしこたま録音を耳にしても、いまいち、いまに、いまさん分からないのが、セルとドダメルとこのシューリヒトという指揮者である。

 

昔から欧州で活動を続け、名門ウィーンフイルからも愛されて高齢に及んでさらに名声に輝きを放つに到った、それはそれはの大指揮者なのだろうが、同曲異演の出来栄えにむらがあり、いったいどこが彼の美質なのか、軽々に語れない謎の指揮者のひとりだ。

 

伊太利メモリー盤で、彼が得意としたブルックナーの4番、5番、7番、8番、9番の50年代から60年代のライヴ録音を聴いてみようか。

 

劇伴オケは、順番にスイス・ロマンド、シュッツガルト放響、デンマーク放響、シュッツガルト放響、フランクフル放響で、曲の中身のせいか5番、8番がとりわけ聴きごたえがあるが、やはりその全体的な印象は、変わらない。

 

   我が民を救うと称してとつ国を攻めるは戦の常套手段 蝶人

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西暦2022年皐月蝶人映画劇場その1

2022-05-12 10:30:42 | Weblog

闇にまぎれてtyojin cine-archives vol.2845~49

 

1)ジェームズ・ホエール監督の「透明人間」

なんと100歳まで生きたグロリア・スチュアートが出ている1933年製の初代透明人間映画なり。

 

2)リー・ワネル監督の「透明人間」

2020年製の最新版「透明人間」だが、旧作に比べてなんとお粗末な出来栄えだろう。

 

3)アラン・J・パクラ監督の「ソフィーの選択」

{男、女、どっち?」とゲッペルスから迫られてソフィーが(選んだのは男の子だったが、その長男も死んでしまう哀れな哀れなソフィーだった。

 

4)オットー・プレミンジャー監督の「バニー・レークは行方不明」 

初めは処女の如く、終わりは脱兎のごとしな1965年の傑作。兄妹の只ならぬ怪しい関係が織りなす愛娘の行方不明事件のドラステイクな結末に瞠目。キャロル・リンレイが綺麗、ノエル・カワードが厭らしい。

 

5)ティム・フェーラン監督の「セント・マーティンの小径」

チャールズ・ロートンが丹精込めて育てたヴィヴィアン・リーの華を咲かせるが自らは落ちぶれていくどこかチャプリンの「ライムライト」を思わせる1938年の秀作。リーがその後に出る「風と共に去りぬ」とは比較にならぬ立派な映画である。

 

  プーチンがその生き死にを弄ぶマウリポリ製鉄所の民草 蝶人

 

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松浦理英子著「ヒカリ文集」を読んで

2022-05-11 11:12:29 | Weblog

照る日曇る日第1742回

 

さながら「マノン・レスコー」のヒロインのような魅女、ヒカリを巡って、元劇団員たちが書き綴る思い出草ずら。

 

確かにこのように誘蛾灯に誘われる蛾のように、皆から愛される超絶的な磁力を備えた女性だったことは分かるし、分からせるために、作者が周到に張り巡らせた伏線や、構成の巧みさは、理解できる。

 

もちろん読んで面白い小説ではあるが、どうしても読んでいる最中にも、太宰がいう「トカトントン」的な、ある種の虚しさ、が残る。

 

しゃあけんど、なんで苦労してこんな小説を書くのだろう?

 

  • 生計のため。
  • 自分自身の芸術的必然性のため。
  • 読者へのサービスのため。
  • その他。

 

1番なら1番よく分かるんだけど。

 

 トカトントン トカトカトントン トカトントン 朝から晩まで トカトントン 蝶人

 

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木村屋總本店特製ドラ焼き

2022-05-10 11:32:29 | Weblog

これでも詩かよ第297回

 

こないだおらっちが、セイユーで買ってきた大好物のドラ焼きを食べようと、冷蔵庫を開いたら、影も形も無かった。

 

きっと、コウ君に、食べられてしまったんだろう。

 

ドラ焼きは、木村屋總本店の特製で、「蜂蜜入りのしっとり生地」が特徴だ。

税抜き価格68円と安価で、「つぶあん」と「さつまいもあん」の2種類があるが、おらっちは、どちらかといえば、シンプルな前者を好む。

 

しばらくして、冷蔵庫を開けた妻のミエコさんが、「きゃああ、私が大事に取っておいたチョコレートがない!」と叫んでいる。

 

これもきっと、コウ君に、食べられてしまったんだろう。

 

コウ君ときたら、まるで欠食児童、みたいだ。

 

施設のご飯の分量が少ないうえに、食後におやつもデザートも出ないから、金曜日の午後に帰宅したコウ君は、“100年前から飢え続けの狼”のように、なんでもかんでも、がつがつ食い荒すんだ。

 

いいよ、コウ君。なんでも食べな。

お前さんの好きなものを、いくらでも食べな。

 

まもなく私たちが居なくなって、ホームが家の代わりになったら、ドラ焼きも、チョコレートも、あんパンも、アイスクリームも、自分勝手に食べるわけにはいかなくなるだろう。

 

だから、いまのうちに食べておきな。

ドラ焼きも、チョコレートも、あんパンも、アイスクリームも、

なんでも、かんでも、君が好きなだけ、食べていいよ。

 

いまのうちに、どんどん、じゃんじゃん、一生分を食べておくんだよ。

 

 騎手などはとっくの昔にいないのに天皇賞シルヴァーソニックの激走 蝶人

 

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鎌倉国宝館で「北条氏展」をみて

2022-05-09 10:29:25 | Weblog

蝶人物見遊山記第342回&鎌倉ちょっと不思議な物語第429回

 

公凶放送の大虎ドラマを真に受けて、市民の迷惑をも顧みず観光客の呼び込みを図る鎌倉市では、鳴り物入りで阿呆莫迦13人キャンペーンとやらを展開している。

 

これもその一環で、「鎌倉武士の時代」シリーズの第2弾、特別展「武士の姿への憧憬」を来る6月12日まで開催しているのだよ。

 

さりながら、その中身と言うては、その大半が歌川国芳の「曽我兄弟夜討之図」とか歌川芳虎の「相州石橋山源平合戦」などの浮世絵版画や屏風絵が、暗闇の中に並んでいるだけで、よく見えないし、見えてもたいして面白い代物ではない。

 

今月5月14日からは展示替えだそうなので、あっち方面に行ったらまた覗いてみることにしようかな。

 

     頼朝が人殺すさまを見聞きした北条一族遮二無二殺す 蝶人

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鏑木清方記念美術館で特別展「美しきおもかげ―物語の女性たち」をみて

2022-05-08 09:03:41 | Weblog

蝶人物見遊山記第341回&鎌倉ちょっと不思議な物語第428回

 

没後50年を迎えた清方を盛大に記念する大展覧会が竹橋で開催されているようだが、諸般の事情で上京できないおらっちは、いつもの小町通の脇道にちんねり佇む清方旧居跡で、いつものささやかなコレクションを拝見するのでR。

 

「文学や芝居に精通した清方が自らの心の琴線に触れた物語の女性たちを描いた作品を通して、近世から近代にかけての詩情豊かな物語世界をご紹介します」とチラシには書かれているが、展示会のタイトルといい、この惹句といい、年年歳歳相似たりの出品模様を、よお言うもんだ、と感心。毎度のことながら学芸員の苦労がしのばれます。

 

なお本展は、今月18日までの開催ずら。

 

  耕君がどんどん早起きになるせいで1日がとても長くなるのよ 蝶人

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「現代詩手帖」2022年4月号を読んで

2022-05-07 08:39:44 | Weblog

照る日曇る日第1741回

 

 

ざっと目を通してみましたが、おらっちの心に残ったのは2篇だけ。ひとつは劈頭、高橋順子選手による「黒豆を煮ながら」という小詩集です。

 

「ブナ林」から「夜の鳩」まで表題作を含めた10個の短い詩が並んでいますが、いずれも題を日常の茶飯事に採り、水道の蛇口から流れる水のように淡々とした叙述ながら、ひたひたと心にしみ込んでくる。

 

 ―「くうちゃんの呪い

  くうちゃの縛り はまだ温かくて」

 

という最後の2行には、思わず深いため息をついたのでした。

 

もうひとつは「新鋭詩集2022」の中の村岡由梨選手の「宙に浮いた老詩人、狂気の女、そしてカエルになった母」という作品です。

 

 ―「通話時間、16分13秒間。1分10秒間。夜。2回。

  今から私はあなたのお義父さんお義母さんの家に自殺しに行くんです」

 

やはり身近な素材を俎上に載せながらも、その対象に肉薄するドラスティックな表現は、異様な緊張と迫力を生み、他の追随を許さない独自の極私的詩世界を切り開いています。

 

高橋vs村岡。

静と動。知と情。黒と赤。過去と未来。対照的な位相ながら、詩と人間性の双極を模索する両者といえましょう。

 

  「芥川賞」の怨みつらみを「紫綬褒章」で一挙に晴らす島田雅彦  蝶人

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森鴎外著「鴎外全集第18巻」を読んで

2022-05-06 09:32:55 | Weblog

照る日曇る日第1740回

 

本巻に収録されたのは「都甲太兵衛」、「鈴木藤吉郎」、「細木香以」、「小嶋寶素」「北条霞亭」「霞亭生涯の一年」「ペリカン」です。ニル・アドミナリな「ペリカン」は、文豪ストリンドベルヒの翻訳ですが、他はいずれも鴎外晩年の史伝でありまする。

 

一番長いのは「北条霞亭」ですが、同じ医師にして儒家を扱った「澁江抽斎」「伊澤蘭軒」に比べると、その出来栄えは明らかに一段劣るように感ぜられるのは、恐らく作者の力の衰えと対象人物の人となりの所為でせう。

 

面白いのは短編の「都甲太兵衛」でして、細川忠利公の前で宮本武蔵からほんの一瞥でその力量を認められた都甲太兵衛と武蔵の対話は、まるで歌舞伎の名場面をみるようで、印象深いものがあります。

 

「人は据物で何時でも討たれるものじゃと思うて居るのでござります。」

「(細川殿)お聴きになりましたか。あれが武道でございます。」

 

しかし晩年の鴎外は、なぜ地を這うような異様な情熱を、これらのいっけん無味乾燥な史伝執筆に傾けたのか? その答えは、やはり1910年の大逆事件の衝撃に求めるほかなさそうです。

 

    悪辣な北条一族が滅ぼせり源家の子孫も御家人もみな 蝶人

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「夢は第2の人世である」あるいは「夢は五臓六腑の疲れである」第112回 

2022-05-05 09:04:11 | Weblog

西暦2022年如月蝶人酔生夢死幾百夜

 

三連沼に棲むオオウナギが、村人たちを襲ったので、おらっちは、長靴で沼の中に入っていって、オオウナギの大きな顔を、ズタズタに引き裂いたので、彼奴は、村役場のビルのエスカレーターに乗って、逃亡したようだ。2/1

 

オルハインと少年は、昨夜から一緒に過ごしていたんだが、面倒くさいので、昼間も一緒に過ごすことになってしまった。2/2

 

久し振りに銀座電通主催の新年会に出たのだが、相変わらず専務のフルカワちゃんが三色ホースを持ち出して、「鼠退治だあ!」と喚きながら、3色の汚水を撒き散らすので、フロアはたちまち水浸しになってしまった。2/2

 

昔むかし、田舎の森の中の巨大な岩壁の下に、広大な空間が発見されたが、そこは、とても音響効果が優れていることが、分かった。2/3

 

そして今、そこは町内で唯一、というか全国随一のコンサートホールとして生まれ変わり、第一発見者であるおらっちは、そのホールの支配人に選ばれたので、ブレンデルとマリナー指揮アカデミ―室内管を呼んで、モザールの協奏曲全集を再録音したのよ。2/4

 

コンミューン最後の日に、同志たちが一人また一人と墓地で処刑される姿を悲涙を呑みつつ胸に畳んでから、半年間寝床を共にした男女(♂♀)と別れ、深い森の中を一晩中歩き続けて露でぐっしょり濡れた体で村に入ると、村人たちが朝餉を準備する物音に交じってヤマガラの囀りが聞こえてきたので、なにやら生きる力が湧いてきたようだった。2/5

 

若い頃、戯れに天井からぶら下った巨大な三角形を燃やして、危うく、大火事にしてしまうところだったずら。2/6

 

どこかで鳴くアブラゼミの声が響き渡る両国駅。そこからは、遠く白い三角形をした富士山の山頂が望まれたが、おらっちは、その長い長いプラットフォームの反対側のその先を、どんどんどんどん進んで行った。2/7

 

おらっちはなぜだかお大尽だったので、立派な神輿のような乗り物にのせられ、4人の苦力に担がれて急な坂を登り、カブトムシやクワガタが群がっている栗林を過ぎて、高い高い山の中に入っていく。

 

おらっちは病気なのか、それともどこかを怪我しているのか? 胸に手を当てて考えてみたがさっぱり分からない。山のてっぺんを過ぎた神輿は、今度は急なヒヨドリ坂をいっさんに下っていくようだ。

 

山の麓には小さな村があり、村の真ん中の道に沿って一軒の古本屋があり、物珍しいので神輿から降りて中に這入ってみると、中世の古文書と江戸時代の黄表紙ばかりが整然と並んでいるので、店主に挨拶もしないで飛び出すと、完全武装した数人の米軍の兵士がぶらぶら歩いていた。2/7

 

眼前に宇宙戦争が迫ってきた。宇宙人の地球攻撃には各家庭で対応して下さいと阿呆莫迦政府がいう。「地下に潜ったら」と町内会長がいうので、おらっちはトラクター借りてきて、地面に防空壕を掘り、一家でその中に閉じこもることにしたのよ。2/8

 

教会が作っているカボチャやキュウリやナス、トマトを提供することになり、牧師夫人が「どうご自由にお持ちください」というた時には、モジモジしていた貧民たちだったが、彼女が姿を消すや否や、我勝ちに獲物に殺到し、獰猛な男どもは、女子供が持つ野菜を無理矢理ひったくるのだった。2/9

 

おらっち、殺人公社の専属スナイパーなんやけど、「殺傷対象が反社会的存在なら、勝手に判断して殺してもよろしい」と上司がいうんやけど、「自由に殺してもええ」と言われれば言われるほど、引き金を引けんようになっていくんや。2/10

 

北欧某国のデザイナーⅩ氏は、デザイン後進国のこの国で、ふぁっちょんから車、文房具、ビルジングまで、デザインと名のつくもののすべてを、超高値で引きうけて、荒稼ぎして来たのだが、最近ようやくメッキと化けの皮が、剥がれてきたようだ。2/11

 

韓国の山奥の珍しい景色をビシバシ写真に撮っていると、突然画面の右から左に、長い葬列が延びてきた。きっと、どこかの貴人の葬式なのだろう。2/12

 

キタカマのケンチョウジの北側は低山なのだが、なぜだか池の向こうが砂浜になり、そこからいきなり海になっている。おらっちはその海を見渡す厳島神社もどきの「立って半畳み、寝て1畳」の陋屋に住んでいたのだが、いつのまにか男好きのする女が棲みついてしまった。2/13

 

よく見ればまだ若い女なので、さぞや夜には、性欲的オーラを寝屋に発散しているのだろうが、なんせこちとらは、生まれながらのインポテンツなので、彼女がおらっちに跨って挑発しても、隆起の兆しはなかったのだが、最近は「もしかすると」という感じになってきたかも。2/13

 

会社の新しい上司が、社長のドラ息子になったのだが、こいつが嫌な野郎で、もうイヤデイヤデ仕方がない。出来るだけ話をしないよう、顔も見ないようにしているのだがあ。2/14

 

椿姫が亡くなったので、おらっちは彼女の遺言どおり、広大な庭の真ん中に本の紅白の椿の木を植えたのだが、今ではそれが亭々と茂る大樹となって、大空に聳え立っている。2/15

 

イシガキ医師は余の主治医であり、なおかつガンで余命半年の宣告を自らに下しながらも、10時間に及んだ余の右肩ガン手術を成功させ、予言どおり半年後に命終された。216

 

映画のラストで、主人公を海底深く沈めてしまうか否かについて激しく迷った監督のおらっちだったが、ここで美貌のヒロインを殺してしまえば、本作の印象は強化されても、続編の依頼が来なくなってしまうことを懼れて、やっぱ生かすことにしちゃったのよ。2/17

 

おらっちはケータイで、その都度「しんたんソフト」を駆使して、要所要所を微分積分したが、しばらくすると、その後にはなんにも残っていなかった。2/18

 

ここは大英博物館の地下だと思うのだが、なんとだだっ広い墓場に似たうすら寒い空間なんだろう。おらっちの仕事は、ここをなんとか無理やりにでも「活性化」させることなんだけど、ちょっと難しいなあ。2/19

 

わいらあワイラー監督の戦争映画を手伝っているのだが、彼は連合軍内部の因果応報を描くシーンを、みなカットしてしまったので、ついつい疑惑の暗雲が湧いてきたのよ。2/20

 

夜中にずきずき頭が痛むのだが、これが一体夢の中の頭痛なのか、それとも実際の頭痛なのかが分からず、朝になれば分かるだろう、と思っていたのだが、起きてみると頭痛はなかったずら。2/21

 

由緒ある大寺の床下で古布団にくるまって寝ていたら、真夜中に住職がやって来て「何か困っていることがあるのか?」と聞くので、「最近前向きに生きられないのです」と答えると、「そういう時には家ごと歩けばいいのじゃ」という。気がつけばおらっちは、大寺の地面毎前進していた。2/22

 

おらっちは新聞社に入って、あこがれの記者になったのだが、上司がいう公正公平な記事というやつが、何年経っても書けないので、擱筆、退職して郷里に帰ったのよ。2/23

 

最難関の洋裁学校を首席で卒業するために、私は毎朝早起きして、イの一番にミシンを磨き、イの一番に仕立てに必要な着分の生地を、全生徒の机の上に並べたのだった。2/24

 

「でもあんた、怪我はしたけど、死ななくてほんとに良かった。持って生まれた強運の星のお陰よ。ノーブルなサラブレッドはいつまでも走り続けるのよ」、とか言われると、おらっちも、だんだんその気になってくるのだった。2/24

 

あったかい宮殿でふんぞり返って「キエフを目指せ!ゼレンスキーの首を獲れ!」、などど矢継ぎ早に命令を下されたロシア軍兵士たちは、極寒の地で阿呆らしくなり、全員が戦車や戦闘機から降りて、投降したのよ。2/24

 

コロナ患者対応で、きりきり舞い。疲労困憊して、、金欠病の町医者たちに、おらっちが、金の延棒を呉れてやると、彼らは、たちまち、らんらんと目を輝かせ、勇気百倍、燃える闘魂、元気溌剌、になるのだった。2/25

 

そこであたいがしゃしゃり出て、「さあさ修学旅行帰りの皆さん、長旅でさぞやお疲れでしょう。でもこの我が家の特製麦茶を一口飲めば、ああら不思議、疲れなんてどっかに吹き飛んでしまう。さあ、1口いかが?」と2/26

 

知恩院前のバスに向かって呼びかけると、超ミニスカートの女生徒が、「あたしの目尻の皺を見て、まるで郷里のお母さんだと思って、一斉に駆け寄って来て、原価ほとんど無料の番茶が、バンバン売れちゃうの」と、商売の秘訣を語ってくれたずら。2/27

 

とうとう戦争になった。時代物の旧型長谷川戦車を駆使したおらっちは、3台の敵戦車を破壊したけれど、あっと言う間に殲滅されちゃったずら。2/28

 

   その罪を憎みて人は憎まずと孔子はいえど例外もある 蝶人

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岡野大嗣歌集「音楽」を読んで

2022-05-04 10:30:17 | Weblog

照る日曇る日第1740回

 

まずは、アトランダムに引用してみよう。

 

たいっかん、電気ついとる だけ言ってきみがみている五月の夜空

 

ツバメがツバメを愛してる しばらくはそれを愛してるとは気づけなかった

 

 

いつものようにまず「ありがき」を読んでみると、岡野大嗣の短歌作法は、すでに確立されているようだ。

 

「忘れたくないものを、忘れても平気になるために、短歌を作っているのである。」

 

なるへそ。そしてその忘れがたい思い出は、見知らぬ読者にも共有される、忘れがたない記憶となるのである。

 

つとにP.ヴァレリーが言うた「方法的制覇」やね。

 

  またしても人の命をもてあそぶマリウポリ線鉄所の女や子供の 蝶人

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すべての言葉は通り過ぎてゆく 第103回

2022-05-03 10:38:56 | Weblog

西暦2022年卯月蝶人狂言綺語&バガテル―そんな私のここだけの話第401回

 

日本時間4月1日正午のBBC放送によれば、ロシア軍のクー・デ・タが起こって、クレムリン宮殿にいたプーチン大統領は逮捕され、軍民によって構成される臨時政府の代表者が、全軍の全軍にウクライナにおける即時戦闘停止とロシア帰還を命じたそうだ。4/1

 

先月25日、政府がようやく成年後見制度を見直し、2022年度から5年間の運用を閣議決定した。利用者の情況やニーズに合わせて後見人の柔軟な交代を認め、必要期間だけ利用できるように改定したそうだが、これがほんとなら大きな前進といえよう。4/2

 

NHK-FMの「現代の音楽」が、4月から「日本人の作曲家特集」に衣替えした。

おらっちは別に日本人の作曲家が嫌いではないが、なんで突然外国の作曲家を引っ込めたのかが、とても気になるずら。4/3

 

ロシアがキエフ郊外で残虐な殺戮行為をしたという報道に接すると、直ちにいやウクライナだって、いやアメリカだって、いや中国だって、いや日本だって、と似た別例を持ち出して、今回の戦争犯罪を相対化しようとする人がいるんだが、だからどうだッつーの。4/4

 

何十年生き埋めになっている学説があって、私が最近取り組んでいる時枝誠記は本当に生き埋めの状態ですが、私はここは間違っている、ここは正しいと腑分けして反論することで、彼を見事に再生したつもりです。藤井貞和「現代詩手帖」21年5月号4/5

 

そうだ。「ウラジミールとは30回も40回も会って大の仲良しコよしだ」などと、豪語していた安倍蚤糞を、この際政府特使としてモスクワに派遣し、プーチンと談合させたらどうじゃろかいのお。もちろんアベノマスクを手土産に。4/6

 

朝6時の番組に出ようと思ったら、夜中の1時には家を出なければならないんだって。放送局のエリート・アナウンサーも大変だな。もっと大変な人がもっと大勢いることは分かっているけど。4/7

 

朝ドラのカムカムが終わった。我が家の妻君などは、時々涙を流したりしながら夢中になって見ていたが、あれはいったいどこが良かったのかしら?おらっちは深津絵里の若づくり姿に呆れ、最後は全篇訳の分からない英語づくしが嫌になって真面目に見たことはないのだがあ。4/8

 

こう毎日朝から晩までウクライナ、ウクライナと騒ぎたてられると、ウクライナの人には悪いけど、どこか遠くへ逃げ出したくもなるわなあ。4/9

 

「絶好調、絶好調」と言うたり言われたりしていると、すぐに「絶不調」になってしまうぞ。いや、エンゼルスの大谷の話。4/10

 

「<もの>自体が<もの>を語っているのが、物語の原型ではないのか。その意味では、<うた>もどこかで<うた>自体をうたっている。それを人間がもどいていくのが、<うた>の歴史ではないか」by高橋睦郎 4/11

 

驚天動地の異常な出来事も、それが毎日のように続くと、だんだん当たり前になってくるのが、恐ろしい。4/12

 

ウウライナ戦争のレポートや裏話の解説や、被害者へ支援や同情はもう分かったから、自分自身のことを考え、本来の自分の仕事をしてくれよ、日本人。4/13

 

テレビをみていると、ウクライナで要職にある人々だけではなく、フィンランドやスエーデンなど数多くの国々の首長や閣僚たちが若い女性であることに今更のように驚かされる。4/14

 

下馬評があれほど高かった絶好調エンゼルスの大谷選手が、打っても駄目、投げても駄目の大ピンチ。さりながら、あんまり期待されてもいなかった鈴木選手や、誰も期待していなかった筒香なんかが大活躍。さながら人の世の如し。4/18

 

プーチンの30年来の親友で独裁者への変わらぬ支持を表明しているヴァレリー・ゲルギエフ&マリインスキー劇場の伴奏でバレエ「アンナ・カレーニナ」を見物する。プーチンはトゥガン・ソヒエフが苦悩のに末に辞任したボリショイ劇場のシェフもやらないかと持ちかけたそうだ。4/16

 

ロッテの佐々木投手が、またもや6回まで完全試合の力投を続けているんだから、打撃陣も奮闘努力して1点くらい取れよ。4/17

 

あと1回投げれば、世界的大記録が誕生するかも知れないのに、肩の負担を心配したとか、また別の機会があるとかいうて、その可能性を事前に封じる男は、「野球の本質が男のロマンにある」ことを知らない、スポーツと無縁な唐変木というべきだろう。4/18

 

あの年代で御家人が揃って頼朝に反抗したなんて、どこで、誰が、証言しているのか?考証担当の学者が脚本家の夢想を放置していては困ります。いやなに阿呆莫迦大河ドラマの噺。4/19

 

吉野家の常務の発言は許しがたい。が、それはおいといて「生娘シャブ漬け作戦」というネーミングは凄い。一目一言で耳目が釘付けになるし、なんとなくではあるが意味が分かり、その真意を知れば、この会社の立場が判然とする。さすがはマーケティング担当役員ずら。4/20

 

それにしても毎日毎晩マリウポリマリウポリマリウポリマリウポリマリウポリで胸蓋がる。4/21

 

「あれでヒトラーにも、なかなかいいところもある」、と呟きながら、強制収容所で殺されていった民草が、いたのではなかろうか?4/22

 

クロネコヤマトに電話したら、いつものおねいちゃんではなく、人造人間が出てきて、おあいその一つも言わないでいろいろ訊ねて来るのが、不気味で切ってしまった。そういえば公凶放送のニュースもAIが読んでいた。嫌な時代になったものだ。4/23

 

野党の振りをしているが与党より右翼的な、維新とか国民党、狸ファーストなどは、今後は自民の極右派と連合して、自公より右の最右翼政党として独立するのではないだろうか。4/24

 

デンマーク映画「バベットの晩餐会」で、ふとっちょの歌手が「貧しい芸術家はいない」と言う。その気持ちはよく分かるが、それはやせ我慢でなければ嘘である。4/25

 

なんせ上総介広常を刺殺した梶原景時が、血塗れの太刀を洗ったという太刀洗の湧水を飲む奴まで現れる始末だ。4/26

 

沈みゆく船の上から妻に対して「いままでありがとう」と永訣の電話をかける夫。遭難した日航機の座席で妻子への哀切極まりない遺書を綴ったもうひとりの夫を思い出す。4/27

 

我が家の王子が、ルンルン帰宅するのを、待っているところ。それにしてもなんと速やかに年月が進むことよ!なにもしないうちに、もう4月も終わってしまうではないか。4/28

 

暫く前はオミクロン株、最近はウクライナと知床半島沈没、そして謎の骨と運動靴。次々に事件が起こると、みな狂ったように目の色を変えてああだこうだと論じ立てるのだが、おらっちはそれを遠くから見聞きしているだけで疲れてしまい、もうどうでも良くなってしまったずら。4/29

 

もうこれであの世にいってもいかなあ、と思った頃に、天からの御迎えがくるのだろうな。4/29

 

コロナ禍なんか忘れ去ったように怒涛の国産白マスク集団が、死都鎌倉に乗り込んで来たので、まだ一度もワクチンなんか打ったこともないおらっちは、死に物狂いで逃げ帰ったのよ。4/30

 

    若き日のプーチンに似た兵隊が女も子供もどんどん殺す 蝶人

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なにゆえに第98回~西暦2022年卯月蝶人花鳥風月狂歌三昧

2022-05-02 13:04:23 | Weblog

ある晴れた日に 第678回

 

なにゆえにウクライナだけを受け入れる移民なんか追い返していたのに

 

なにゆえに桜の花に勢いがないソメイヨシノはみな歳とった

 

なにゆえにチェルノブイリがチョルノービリになる言語戦争に加担している

 

なにゆえに渋谷陽一の声はしわがれた昔はむやみに元気だったが

 

なにゆえに戦争犯罪とそれを言う戦争自体が犯罪なのに

 

なにゆえにウクライナ人だけ受け入れる難民なんて白眼視してたのに

 

なにゆえに講談社を<KODANSHA>にする<KADOKAWA>と見分けがつかない

 

なにゆえに大谷選手は負けちゃったバルデス投手が出来過ぎじゃった

 

なにゆえに番宣ばっかり公凶放送視聴率争いの民放みたい

 

なにゆえに村田は敗れた上には上のチャンピオンがいる

 

なにゆえに戦を止めないぐちゃぐちゃ御託を並べる暇に

 

なにゆえに戦は止まらないウラジーミルが自分で仕掛けた戦

 

なにゆえにプーチンは戦争を仕掛けたアメリカの真似をしてみたかった

 

なにゆえに後遺症が無いという毎日肩が痛んでいるのに

 

なにゆえにまたストーブを出す急に夏から冬になった

 

なにゆえに脳髄がズキズキしてる交通事故の後遺症か

 

なにゆえにロッテは佐々木を援護できない1点あれば十分なのに

 

なにゆえにあと1回を投げさせないお前は夢とロマンが分かっていない

 

なにゆえに御家人の乱をでっち上げる「鎌倉殿」は脚本家の妄想ではない

 

なにゆえにガンは人の命を脅かすすべては神の思し召しなのか

 

なにゆえにどさくさまぎれにドローンを送る武器3原則がズタズタだ

 

なにゆえに提案型がぐじゃぐじゃいうとる野党に出来るのは徹底反対のみ

 

なにゆえに靖国神社にぞろぞろ出向く政治家は国家神道と絶縁すべし

 

なにゆえに敵基地攻撃が反撃能力になる自民党右派の言葉遊び

 

なにゆえに整形手術をやッちまった二目と見られぬサンドラ・ブロック

 

なにゆえにまた鎌倉に人がくる公凶放送のドラマのせいだ

 

なにゆえにかくも疲れる生まれてはじめて弁護士と話した

 

なにゆえにウクライナ人だけを歓迎するあんなに難民嫌いだった国

 

なにゆえに6時間を語り倒す言いたいことがいっぱいあった

 

なにゆえにCM見れば踊ってる殆ど白痴と思うんだけど

 

なにゆえに一人残らずマスクをしている超満員の小町通りで

 

 真夜中の1時に家を出て朝5時からの放送に備えるアナウンサー 蝶人

 

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