ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

市川屋 @名古屋市東区・主税町 (※閉店)

2022年09月13日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

日曜休みなのでなかなか伺う機会がない主税町の麺類食堂「市川屋」。創業は昭和29年(1954)だとか。この日はたまたま近くに用事があったので寄ってみた。専用の駐車場があるのか無いのか分からなかったので、近くのコインパーキングに停めて歩いて店へ。こちらも「きしころスタンプラリー」(※終了済)に参加しているようで「きしころ冷えてます!」の旗が掛けてある。暖簾をくぐると店内は奥に広く、テーブルが沢山並んでいる。奥は増築したような感じだが、近辺のサラリーマンが昼時に押し寄せるのかもしれない。店は親子でやっていらっしゃるのかな。給仕の男性に「きしめん」をお願いした。

あっという間に出てきた「きしめん」は、白っぽい麺肌のもの。青菜と甘く味付けした揚げ、花鰹がのっている。こういう麺類食堂のきしめんでは定番のカマボコはのっていなかった。しっかりと濃い色をしたつゆは甘味少なめ。市内の古い麺類食堂にはたいていあるきしめんだが、つゆの色や味、麺の様子も本当に様々で面白い。暑い日だったが、汗をかきながらするするっと手繰って勘定してもらった。次は「カニコロッケ定食」か「かつ丼」、こういう食堂には珍しい「ちゃんぽんめん」あたりを食べてみたいナ。(勘定は¥500)

 

市川屋

愛知県名古屋市東区主税町2-19

※令和6年11月8日を以って閉店されました

 

( 名古屋 なごや ちからまち いちかわや 麺類食堂 大衆食堂 食堂 うどん そば 丼物 カツ丼 きしころ 閉店 廃業 )

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ちとせ屋 @名古屋市東区・高岳

2022年09月01日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

日曜休みの店なのでなかなか伺う機会が無い鍋屋町商店街の手打きしめんの「ちとせ屋(チトセ屋)」。こちら戦後の創業で現在3代目だとか。ある日の昼、近くに居たので寄ってみることに。車は…店の裏に数台分あるということでそちらに。「第8回きしころスタンプラリー(※)に参加しているので、店先に”きしころ冷えてます”の小さな旗がはためいている。店内はこじんまりとしていて6つ程のテーブル席があるのみ。1つを除き、全て先客で塞がっている盛況ぶり。蒸し暑かったので”きしころ”にも惹かれたが、それは次回以降にしてまずは温かい「きしめん」をお願いした。高校野球のテレビの音が聞こえる店内で出来上がりを待つ。

※きしめんがあまり食べられなくなり売り上げの落ちていた2015年、愛知県麺類組合の若手が始めたきしめんの企画

しばらくして運ばれた「きしめん」を見てびっくり。予想外の幅広きしめんだ。一時、幅広きしめんに凝って探して食べ歩いたことがあるが、こちらがそうだとは全然知らなかった。2㎝ちかくも幅のあるきしめんを手繰る。もちもちの食感で旨い。いい麺だ。具材は茎の部分の多い青菜、あまり甘く味付けしていない三角の油揚げ、それに花鰹。蒲鉾は入っていない。刻みネギは小皿に別にして出す店が多いが、こちらは最初から無し。やや濃いめのつゆを啜ると、自分の実家の雑煮のつゆの味わいとよく似ていて何だか嬉しかった。次は「きしころ」か、丼物か。”自家製チャーシュー”という「中華そば」も気になるナ。(勘定は¥550)

 

手打きしめん ちとせ屋 (チトセ屋)

愛知県名古屋市東区泉2-7-17

 

( 名古屋 なごや 泉 鍋屋町商店街 麺類食堂 食堂 大衆食堂 うどん 味噌煮込みうどん みそにこみ きしめんスタンプラリー ) 

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かっぱ園菜館 @名古屋市東区・泉

2022年04月24日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

東区泉にある創業昭和28年(1953)という中国料理の「かっぱ園菜館」へ。大きな建物がそびえ立っているが、店頭に飾ってある古い写真からいくと天丼とかを出していた大衆食堂が出自のようだ。どうしてこの店名になったのかな。店舗は建物の2階にある。階段を昇って店内に入ると、日曜だったからか家族連れの客で賑わっていた。給仕は女将と思われる高齢の女性もやっていたので家族経営されているのかな。テーブル席に案内される。メニューを眺めるもランチ時は絞ってあるようで本来の本格的な中国料理を選ぶことは出来なさそう。ラーメン類は食べる気が無かったので、飯物メニューの中から目新しい「台湾飯」をお願いした。この東海地方において、台湾には無い名古屋独自の”台湾”(→辛ミンチ、唐辛子、ニラ、ニンニクの組み合わせ)の浸透率は高く、アレンジ・メニューを含めて様々な品に台湾の名前が付いている(台湾出身の人は不思議だろうなァ)。

注文した後に急須に入った温かいウーロン茶が運ばれたので啜っていると「台湾飯」が登場。玉子のスープが付いている。大きな平皿にたっぷりの量が盛られている。あんかけになっているのかなと予想していたがとろみは無く、辛い味付けで炒めた粗挽きの挽肉、ニラ、ニンニク、キャベツ、人参、もやしがご飯の白い所が見えないほど盛られ、上から生玉子の黄身が落とされている。メニュー写真のイメージより実際の量が多い。この組み合わせだもの、旨いに決まっている。辛さもちょうどいい感じ。途中で黄身を潰してマイルドにしたりしてパクパクといただいていった。最後にもう一度ウーロン茶で口中の油をさっぱりさせ、勘定してもらう。夜に来てお酒と一緒にこちらの中国料理の単品も味わってみたいナ。(勘定は¥780)

 

 


 

↓ 「愛知県議員会館(旧・大喜多寅之助邸)」(大正9年・1920・建造)。通りかかって門が開いているといつもつい写真を撮ってしまう。倉(写真下右)のある日本家屋に隣接して洋館が建てられている。ここって公開する時あるのかな?入ってみたいなァ。

 

↓ 「名古屋市市政資料館」の向かいにあるかつて「弁護士長屋」と呼ばれた建物(建築詳細不明)。古い建物を利用した事務所が連なる。市政資料館はかつて「名古屋控訴院・地方裁判所・区裁判所庁舎」だったのでこういう長屋が出来たのだろう。かなり古い建物なのにちゃんと今も事務所が入っている。現在は司法書士事務所がほとんど。

 

 


 

 

中国料理 かっぱ園菜館

愛知県名古屋市東区泉1-9-28

 

( 名古屋 なごや かっぱえんさいかん 中国料理 中華料理 ランチ 近代建築 洋館 )

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洋菓子ボンボン @名古屋市東区・高岳 (2)

2022年04月07日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

家に持ち帰るケーキを買いに「洋菓子ボンボン」へ。鍋屋通りの方の駐車場に車を停めて店へ。この日は旗日だったので屋上にはしっかりと日の丸が翻っていた。外れた時間ではあったが、店内は入れ替わり立ち替わりケーキを求める客でいっぱい。何人も居る若い店員も大忙しといった感じ。ショーケースの中のケーキはやや品薄だったが、購入したのは「シュークリーム」「マロン」「ダンドルトルテ」「サバラン」「レモンロール」「バウムクーヘン」の6種類。

家に持ち帰ったケーキを分けっこ。この日は息子が帰っていたので「シュークリーム」を息子に、定番「マロン」を妻に、「ダンドルトルテ」を自分に。後は皆でそれぞれ適当に味わった。「ダンドルトルテ」はほんのりアーモンドが香るスポンジ生地にクリームが挟んであり、上には刻んだチョコレート。しっかりとチョコレートの風味が味わえる一品。大きくはないが、今どきこれが300円以下って信じられない。こちらのケーキはほとんどがそんな値段だ。「サバラン」はフォークを入れると、じゅわっとどころか溢れるくらいのラム酒が。口にした後にふざけてアルコール検出器を使ってみたら、しっかりアラームが鳴りました(笑)(→妻も食べたけれど大丈夫かな)。「レモンロール」はややしっとりとした生地にほのかなレモン風味。これもイイなァ。個包装の「バウムクーヘン」は扇形にカットされ周りに砂糖がついたクラシックなタイプ。生地も今どきのようにふわふわでなく、ちょっと硬めなのが嬉しい。次はもう少し早い時間に寄って選べるケーキが多い時に。(勘定は¥2,500程)

以前の記事はこちら (1

この後の記事はこちら (3)(4

 

ボンボン

愛知県名古屋市東区泉2-1-22

 

( 名古屋 なごや ボンボン 洋菓子ボンボン、ボンボン洋菓子部 ボンボン喫茶部 喫茶ボンボン 純喫茶ボンボン マロン サバラン ケーキ 生ケーキ )

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やなぎや本店 @名古屋市北区・清水

2021年12月26日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

ある日の昼に向かったのは北区清水の麺類食堂「やなぎや本店」(品書きには”柳屋”の表記有り)。未確認だがこの地で昭和21年(1946)からやられているという話も。バイクを道を隔てた駐車場に停め、店内へ。中は黒塗りのテーブル席が7つ、小上がり席が3つ、あと小さなカウンター席も見える。奥には漆黒のつゆのおでん鍋も湯気を立てていた。この日は洋食目当てで入ったのだが、品書きを見ると目当ての「オムライス」、それに「チキンライス」「チャーハン」は消されていた…。カレーは残っていたし、フライ物もあったがちょっと気分では無い。丼物を見ると歴史ある食堂だけあって「木の葉丼」や「志の田丼」もちゃんとある。その中からあてずっぽうで店名を冠した「柳屋丼」というのを給仕の女性(女将?)にお願いした。さてどんなのが出てくるのか。奥の調理場の中にはご高齢の男性が2人。

しばらくして運ばれた「柳屋丼」は、天ぷらを玉子でとじたいわゆる”天とじ丼”。やや濃いめの色をしたつゆで海老の天ぷらが2尾と玉ねぎ、長ねぎが使ってある。小皿にはたくあんとお新香。熱々だろうからと「お水もお持ちしましょうか?」と訊いてくれる優しさが嬉しい。さっそく丼を持ち上げ箸を入れる。つゆは多めなのでご飯を持ち上げ辛い。海老の天ぷらは小さめ。つゆの味が濃いので玉子がちょうどいい感じ。最後は丼に口を付けて掻き込んだ。次はフライ物か「かつ丼」にしてみようか。おでんで一杯っていうのもイイな。(勘定は¥750)

 

めん処 やなぎや本店

愛知県名古屋市北区清水5-24-1

 

( 名古屋 なごや やなぎや 柳屋本店 柳屋 やなぎやほんてん 食堂 麺類食堂 大衆食堂 洋食 定食 うどん 中華そば おでん )

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もち源 @名古屋市東区・泉

2021年10月24日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

東区泉の下街道沿いにある和菓子の「もち源」へ。周囲はビルが多く店舗はあまり無い場所だ。こちら江戸末期に別の場所で創業したのだとか。そんなに歴史がある店だとは知らなかった。店先にはかなり年月を経たと思われる木製の看板が掛かっていた。店先に自転車を停め、店内へ。ご高齢の女将さんが座っていらっしゃった。ガラスショーケースの中には様々な菓子が並んでいるが、一番目に付く所に置いてあるのが「練ういろう」。”練り”ってあまり他所では聞かないういろうだ。ハーフ・サイズがあったのでそれの”白”と、「生わらび餅」、それに「鬼まんじゅう」を購入して家に持ち帰った。

まずはこちらの名物「練ういろう」。見た目は蒲鉾のようだが、屋号の如く餅のような伸びと弾力がある。ほのかな甘さで旨い。通常のういろうとは違う食感が面白い。「生わらび餅」は巷にあるように切ってはなく、ひとつの塊のまま。妻の分と2分割して別添えのきな粉をかけていただく。弾力は無いが、すっと口の中で溶けていく。これも旨いなァ。こちらの甘さはしっかりめ。こういう口当たりのわらび餅も珍しいかも。「鬼まんじゅう」は全て妻の口に。次は団子を買ってみようかな。(勘定は¥1,300程)

 

 


 

↓ 名古屋城の堀に架かる「本町橋」(明治44年・1911・建造)。親柱の間が短いし、路面がアスファルト舗装してあるのであまり橋という感じはしない。でもこの下には煉瓦アーチがあり、その昔は電車が走っていた。お濠に名鉄瀬戸線が走っていたのは1976年まで。今も残っていたら面白い光景だったろうなァ。

 

 


 

 

もち源

愛知県名古屋市東区泉1-11-8

 

( 名古屋 なごや もちげん 和菓子 餅 餅菓子 練りういろう ねりういろう 生わらびもち 老舗 近代建築 )

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武馬屋 (2) @名古屋市東区・車道

2021年10月10日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

ある休日に昼食に向かったのは東区・車道の「武馬屋」。創業は昭和8年(1933)だそう。店の前の道は拡張され、周辺は区画整理もされているが一向に開通する様子が無いのはどういう訳か(そもそもこの道要るかな…)。開け放しの入口の暖簾をくぐって中に入ると鉄板前のカウンターには先客が1名。夏場も置いているのかは知らないが、おでん鍋も湯気を立てていた。鉄板焼きのお店らしくたっぷりの氷入りの大きなグラスでお茶が出される。女将さんに「お好み焼・いか玉」をお願いした。昼のテレビ番組をぼうっと眺めながら出来上がりを待つ。見たところこちらのお好み焼きは重ね焼きのようだ。自分の前の鉄板にも火が入り、出来上がり直前に「ソースでよろしいですか?」と訊かれた。「ハイ」と返事すると控えめにソースが塗られ、鉄板にコテと一緒に供された。

コテを使って「お好み焼」をカットしていく。上からは軽く青海苔と鰹節が振られていた。生地は厚めでネギがたっぷりと入れられている。熱いところを箸でパクッと。ソースはさらっとしたタイプ。味もあっさり。ほんのりとイカの風味。足りなかったらとソースの容器も置かれていたが、これはこれで旨いのでそのままいただいた。ここであれやこれやと焼物を頼んでゆっくりと酒を呑んでみたいものだが、コロナ禍ということもあってなかなか機会が無い。次は「焼めし」か「オムライス」を頼んでみようか。(勘定は¥500)

以前の記事はこちら

 

 


 

↓ 車道駅の南、桜通沿いにある古い一般住宅(建築詳細不明)。2棟ぴったりと並んで双方にそれぞれ隅切り屋根の洋間と思われる部屋が造られている。2階には欄干やおたふく窓も。

 

 

 


 

 

お食事処 武馬屋

愛知県名古屋市東区葵2-9-8

 

( 名古屋 なごや 車道 くるまみち 車道商店街 ぶまや たけまや お好み焼 おこのみ焼 おこのみやき おでん 食堂 戦前 )

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角千本店 @名古屋市北区・味鋺

2021年04月25日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

北区の西味鋺にある製麺の「角千本店」へ。こちら創業が大正7年(1918)だとか。市内に何軒か支店がある。この本社工場兼店舗は庄内川沿いの団地や住宅街の奥にあって分かり辛く、通りがかりで行き着く場所ではない。なのに開店してすぐの時間にも関わらず、到着した時に駐車場の空きは僅か1台。何とか停められることが出来た。店に入ると持ち帰りの売店があり、奥が飲食スペースになっている。待ち客もあったが、1人だったのですぐにカウンター席に案内された。品書きは基本全部”きしめん”表記になっている(もちろん”うどん””そば”にすることが出来る)。注文したのはごくシンプルな「きしめん」。

さほど時間がかからず「きしめん」が供された。つゆの水面には三角形の揚げ、ほうれん草、桃色の縁のかまぼこ3切れ、花鰹、刻みネギ、というスタンダードな布陣。刻みネギは別で出てくる店も多いが、こちらは最初からのっていた。古い店だから甘めの味付けのつゆかと思いきや、わりとキリッとしたつゆ。甘過ぎずいいかんじ(と言いつつ甘めのもそれはそれで好きだが)。麺の量は多めで、ハリがあって旨いきしめんだ。この日は雨降りで小寒いくらいの気温だったので、温かいつゆが嬉しい。つゆまで飲み干そうかという勢いで手繰った。売店でお土産も買って帰ろうかなと思ったが、寄る場所があったので次の機会に。(勘定は440)

 

めん処 角千本店 (工場直営店)

愛知県名古屋市北区西味鋺5-106

 

( 名古屋 なごや 味鋺 あじま かどせん かどせん本店 角千本店飲食部 老舗 饂飩 蕎麦 製麺所 製麺工場 卸売 飲食部 持ち帰り テイクアウト )

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戸田屋 @名古屋市東区・泉

2021年03月30日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

創業が明治31年(1898)という泉の麺類食堂「戸田屋」。道を挟んだところにあった古い建物が新しい店に生まれ変わって、洒落たHPなんかも出来ていた。現在5代目だとか。ある風の強い日に訪れてみた。店が新しくなってからは初めての訪問。店舗はモダンな意匠に様変わり。でも店頭の古いミニカー(正式には光岡のマイクロカー・写真下参照)は前のままだ(笑)。中はテーブル席が8つほど並んでいる。見渡すと、コロナ禍(第3波)ではあったが席はほとんど埋まる盛況ぶり。ちょうど入れ替わりで座れたが、自分の後にはすぐ待ちが出ていた。外看板に”名物・海老おろし”なんて書いてあったが前の店でそんなに推してたっけ?。でもそういうのを見ると試したくなるので「大海老おろしそば」をお願いした。「温かいの、冷たいのがありますが…。」と訊かれたので「冷たいので」と返事。

みんなおっかなびっくり外食している時期なのに、隣との仕切りが無い中で、ノーマスクで延々と大きな声で電話をしているどこかの親方らしき客。様子を伺っているとそのテーブルともう1つのテーブルは全員その親方の取り巻き。食べ終わっても誰も出ていかないのは、その親方の奢りだから…。みんな親方が食べ終わるまで下を向いて携帯電話をいじっているのだ(待ちが出ているというのに!)。他にも孫をあやすのにわざわざマスクを外すお婆さん、せっかくマスクをしているのに席に着いた途端にマスクを外してお喋りし始める家族連れなど、まだまだ感染予防の基本が出来ない人も多いようだ。先は長い。

なんていう光景を呆れかえりながら見ていると、思いのほか早く「大海老おろしそば」が供された。”大海老”の名に恥じない大きさの海老天がどーんと鎮座している。花も咲いているがしっかりと身も大きく揚げ立て。他には大根おろし、わかめ、かまぼこ、海苔。刻みネギは別皿に。こういう冷たい蕎麦で定番の練りわさびを付けてないのは”おろし”だからかな(付ける店もある)。麺が上に出るくらい少なめの量のつゆは黒いといって差し支えない濃さがあるが醤油辛い訳ではない。そばはコシとは言わないがしっかりとした張りがある。旨いなァ。だんだん大根おろしと、海老天の衣の脂がつゆに混じっていくのもいい感じ。するするっといただき、つゆに浮いた衣もすくってご馳走様。すぐに勘定してもらい、店を出た。次は丼物をいただこう。(勘定は¥980)

 

 

めん処 戸田屋

愛知県名古屋市東区泉3-30-2

 

( 名古屋 なごや とだや 食堂 麺類食堂 大衆食堂 蕎麦 そば 饂飩 うどん きしめん 自家製麺 丼物 老舗 )

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イトウコーヒー商会 @名古屋市東区・泉

2021年02月20日 | 名古屋(東区・北区 老舗)

まだ朝早い時間に自転車で喫茶店に向かっていると、泉の「イトウコーヒー」(創業昭和26年・1951)の入口にある自動販売機が目に入った。そういえば最近何かの記事で読んだなと停まってみる。そう、この自動販売機はコーヒー豆オンリー(写真下)。ちょうど店を開けた店員さんに訊くと「名古屋ではまだここだけだと思います。」とのこと。コロナ禍での非接触を考慮した販売方法だったのだとか。なるほどいいアイデア。自分はいつも目当ての店でコーヒーを買おうとすると定休日ばかり選んでしまう程ツキが無いので(←調べろ)、自販機でいつでも買えるっていうのは有難い。

 

店はもう開いたので中で買えばいいのに、面白いからとわざわざ自販機でコーヒー豆を買ってみた(笑)。全てペットボトル入りで、大きいのが140~150g、小さいのが50~60g。いずれも粉と豆があり、種類は「カラコール・ブレンド」「カラコール・炭焼珈琲」「カラコール・ストレート」の3種だったかな。”カラコール”とは豆の名前で、希少な丸い豆なんだとか(コロンビア産とのこと)。購入したのはストレートの豆150g。

家に帰って朝食時に挽いてみる。ペットボトルの蓋をひねるとプシュッとガスが出る。こういうガスは抜いた方がいいのか留めておいた方がいいのかよく分からない(大手メーカーの袋は大抵ガス抜き口がある)。豆は片側が平たい普通の豆と違って全体的に丸くて小粒。しっかりとした焙煎香がする。やや深めに煎ってあるのかな。細目で挽いて紙ドリップ。鉄瓶からお湯を注ぐとぶわっと粉が膨らんだ。キャラメルのような甘い香りが漂う。これぐらいの煎り加減なら焙煎したてほど膨らむはずなので自販機の品の鮮度は良さそう。トーストに香りの強いオイル(アンチョビ+ハーブ)を塗ってしまったのでコーヒー自体の香りはちょっと感じ辛かったが、飲み口は意外とあっさりとして軽い。朝にはちょうどいい感じだった。他の種類の豆も試してみようかな。(勘定は¥700)

 

イトウコーヒー商会

愛知県名古屋市東区泉1-7-25

 

( 名古屋 なごや 泉 いずみ イトウコーヒー商会本店 ICS 株式会社イトウ珈琲商会 焙煎 自家焙煎 コーヒー卸販売 テイクアウト 持ち帰り 珈琲 )

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