ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Fantastic OT9 / 奥田民生

2015年08月27日 | ロック(日本)

Fantastic OT9 / 奥田民生 (2008)

奥田民生9枚目のアルバム。ユニコーン時代から聴いているが、ソロ・アルバムは途中まではリアル・タイムで聴いていたものの、だんだん追いつかなくなり、このアルバムも買っていなかった。この頃には「OT」という記号を多用しだしたので、もうどれがどれやら分からない。このアルバムでも、地味なのに伸びのある声と、耳に残るメロディ、それに切れの良いギターが楽しめる。嫁曰く、流し聴きをしても後から頭に渦巻くのだとか。なるほど。アルバムのクレジットを眺めていてビックリ。特徴的なリズムの4にはスティーヴ・ジョーダン(Steve Jordan)とアイヴァン・ネヴィル(Ivan Neville)が参加している。奥田民生が最初のソロ・アルバムを作った時に、バックのメンバーがキース・リチャーズ(Keith Richards)のエクスペンシヴ・ワイノース(X-pensive Winos)の連中だったことにはひっくり返るくらい驚いたが、まだ交流は続いているんだね。ちなみに、全曲ではないものの、参加した外国人アーティストを見ると、

・スティーヴ・ジョーダン- ds
・ピノ・パラディーノ(Pino Palladino)- B
・ダニー・コーチマー(Danny Kortchmar) - G
・アイヴァン・ネヴィル - Key

と物凄い面々。ピノは現在ザ・フー(The Who)の準メンバーとして活躍しているし、ダニー・コーチマーは数々の大物ミュージシャンのバックを務める大御所。そんな奴等を脇にはべらすなんて、すごい…。

いい意味で雰囲気も、曲調も変わらない奥田民生のソロ作品。ユニコーンを含む他のユニットで、好きなことは出来ているだろうから構わないのだろう。ところどころに聴いた事のある洋楽のエッセンスが顔を出すのも昔から変わらない。奥田民生のファンがそのあたりをどのくらいまで認識しているのかよく知らないが、時々露骨に似た部分(音)があるので、「遊び」として捉えられているのか、「パクリ」として捉えられているのか。よく知られたビートルズ(The Beatles)以外にも、自分が過去に「ん?」と感じたものだけでも、ザ・フー、ステッペンウルフ(Steppenwolf)、レッド・ツェッペリン(Led Zeppelin)など色々ある。その辺がツッコまれないのは人徳か。

中古店にて購入(¥540)

  • CD (2008/1/16)
  • Disc: 1
  • Label: SME Records

 

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