岐阜市の美殿町商店街にあるカフェ兼酒場(←この表現で良いかどうか…)「mirai(みらい)」。最近の美殿町商店街を盛り上げる中心となっている「まちでつくるビル」の1階にあり、お洒落な雰囲気の店。蔀戸(しとみど)のように跳ね上げるタイプの窓(壁?)があり、店はオープン・スペース。シンプルでモダンな意匠で、個々の家具や什器はとても凝っている。お洒落過ぎて年輩の方には入りづらいかも。隣は日本酒バー「百蔵」、その隣は日本酒が豊富な居酒屋「縁」。向かいには旨い日本酒が揃う「吉田のおでん」もある。で、この店はというと、特に看板らしきものは見当たらないので、最初はお洒落なカフェだと思っていたけど、歩道に置かれていた店のメニューを見ると、こちらも日本酒を出す店だと分かって訪問。日本酒好きにとってはすごい通りだなァ、ココ。店の中はテーブル席とカウンター。広く贅沢にスペースが取ってあり、訪問時はまだ気温が高くなかったこともあって、とても気持ちのいい空間だ。
若くかっこいい主人が1人で切り盛りしていた。この超モダンな雰囲気で日本酒という意外性が面白い。日本酒は岐阜県産のものばかりで、地元を強く意識しているところも頼もしい。主人も様々な県内の酒造と直接関わって、イベントも開催しているようだ。この日最初にもらったのは「射美(いび)」(杉原酒造)。揖斐郡の小さな酒蔵として知られていて、名前は聞いた事があったが、口にするのは初めて。バランス良く、そのクオリティにびっくり。何十年も日本酒を呑んできた訳ではないけれど、きっと今、日本酒は過去のどの時代よりもいいクオリティで呑める最高の時代を迎えているだろうと思う。酒肴にはゴーヤ入りのポテサラ。ゴーヤの苦味がマイルドになって日本酒に合う。他にもいくつかの銘柄をいただいた。かなり酔っぱらっていたこともあって、詳細はあまり覚えていないが、県内の酒造や食べ物の話、主人が瞠目したという県内の蕎麦屋の話なんかをたくさん聞いた。これからどういう展開をしていくのかとても興味深い店だ。日曜休みなので、休日の昼とかに来られないのが残念だが、次も楽しみ。コーヒーも飲んでみないと。でも、こちらに来た時は、隣にも、その隣にも、向かいにも、裏通りにも行かなくちゃいけないから酒量が増える…(笑)。オープンなこの店はここ最近の酷暑にどう対処しているのかな?(勘定は¥3,500程)
※令和2年7月22日に閉店されました
岐阜県岐阜市美殿町17
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