自分が知っているのは30年程前からだが、その頃からずっと人気のうどん屋、六条にある「田毎(たごと)」。創業は昭和40年(1965)だとか。その昔、近くで仕事や研修があった時にも何度も利用したし、子供が出来てからも家族で幾度となく利用した。特に昼時の集客力は市内でもピカイチじゃないだろうか。駐車場もたっぷり。この日は近くの岐阜産業会館で仕事の用事があり、昼食時に寄ってみた。こういう大店(おおだな)にはあまり足を向けなくなったので、かれこれ10年以上ぶりかも。店に入るとさすがにその頃ホールを素晴らしい手際で切り盛りしていた花番の女性の姿は見えなかったが、相変わらずの盛況ぶり。給仕女性もいったい何人居ることやら。調理場前の囲炉裏端風の席に案内され、品書きを渡される。以前は「まごめ」と呼ばれる天ぷらののった冷たいうどんをよく食べたっけ。この日は外の空気が冷たかったので、これまたよく食べた「えび天入りみそ煮込みうどん」を定食にして注文。久しぶりだァ。
次々と入ってくる客に、次々と出来上がって供されるうどん。やっぱり「みそ煮込みうどん」の注文が多い。しばらくして盆にのった「えび天入りみそ煮込みうどん定食」が運ばれた。土鍋でグツグツと煮込まれていて、他に蓮根とひじきの煮物が入った小鉢、大根の漬物と梅干し1個、そして小さいお櫃に入ったご飯が付いている。土鍋の蓋を取るとどーんとはみ出た大きな海老天が鎮座。衣の派手さもあるが、海老自体も大きくて大迫力。持ち上げてかぶりつこうとすると一番下だけは包丁が入れてあった。なるほどまだ熱々なのでこれだと食べ易い(かぶりついたら火傷必至)。口いっぱいの海老は食べ応え充分。下から麺を手繰り出す。麺は平打ちできしめんのよう。昔からこうだったのかの記憶は全く無い。太くも厚くもないが、ごわっとした口当たりは味噌煮込みならでは。しっかりと出汁の効いたつゆといい、抗えない旨さ。やっぱり旨いなァ、ココは。何十年も人気を続けるだけのことはある。途中で玉子を潰したりして、溶け出した天ぷらの衣と共につゆの味を変えながらすすっていった。食べ終わる頃には汗だくに。炊き加減なのかよそった場所なのか、ご飯には硬くダマになった所が多くあってちょっとこれはいただけなかった。(勘定は¥1,500程)
手打ちうどん・そば 田毎
岐阜県岐阜市六条南2-9-13
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