Forever Changes / Love (1968)
アーサー・リー(Arthur Lee)率いるラヴ(Love)の名盤。アナログで所有しているが、これはリマスターされボーナストラックの付いたCD。久しぶりに聴きたいなと思ってもレコード棚を探さずに、ネットでポチッとする体たらく…。”率いる”なんて書いたけれど、アーサー・リーは謎の多いアーティストで、同世代の他のアーティストと比較して情報が圧倒的に少ない。もう亡くなっているけれど、このラヴでの活動以外、個人的には彼の消息はほとんど聞いたことが無く、天才と称されるアーティストであったにも関わらず、亡くなる前にこのアルバムを再演するコンサートを開いたと聞いたことがある程度…。この名盤にしてもアメリカでの売上はさっぱりだったらしいし、発売後にバンド・メンバーを全部入れ替えている(実質上の解散)。
自分が彼らを聴くきっかけになったのはパンクにハマっていた頃。ダムド(The Damned)がこのアルバムにも収録されている「Alone Again Or」をカヴァーしていて、そのメロディーが新鮮だった。今聴いてもその導入部のフラメンコのようなギターからマリアッチのようなブラスが加わるサビ、ブリッジ部分とエスニックな香りがプンプン。レーベルが同じエレクトラで同時期に活躍したドアーズ(The Doors)にも同じ風味の曲「Spanish Caravan」があるが、当時のフラワー・ムーヴメントにそういう流行りでもあったろうか(話によるとレーベルにドアーズを推したのはアーサー・リーだったらしい)。聴いていくとアコースティックな楽器を多用した曲が多く、フォークとサイケデリックの融合といった感じ。音楽だけ聴いたらアーサー・リーが黒人だなんて誰も思わないだろう。はっきりと分かり易いヒット曲が収録されている訳ではないのでつかみどころがないが、不思議な魅力のあるアルバムだ。
オークションにて購入(¥617)
- CD (2001/3/22)
- Disc : 1
- Label : イーストウエスト・ジャパン