Original Album Series / Buzzcocks (2014)
こういうまとめ買いはイケナイと分かっていてもつい手が伸びてしまう「Original Album Series」簡易紙ジャケCD5枚組。買い控えるどころか最近購入頻度が加速してしまっている(苦笑)。今回購入したのはバズコックス(Buzzcocks)。1976年セックス・ピストルズ(Sex Pistols)のライヴに感化され、すぐにバンド結成。もう翌年には一緒にツアーし、ファースト・アルバムを発表したという典型的なロンドン・パンクの”DIY(Do It Yourself)”型バンド。ハワード・ディヴォート(Howard Devoto・のちにMagazine結成)脱退後にヴォーカルを担当したギターのピート・シェリー(Pete Shelley)の飄々としたヴォーカルと、ギター中心にアイデア溢れるメロディー、胸にチクッと刺さるラヴ・ソングなど、現在のギター・ポップ・バンドのひな型と言っていい存在だ。このボックスに収録されているのは以下の5枚。
- Another Music In A Different Kitchen (1978)
- Love Bites (1978)
- Entertaining Friends (Live At The Hammersmith Odeon March 1979) (1992)
- A Different Kind Of Tension (1979)
- All Set (1996)
3枚目(ライヴ)と5枚目(再活動後のアルバム)以外のオリジナル・アルバムはアナログで所有しているが、どれもクオリティーが高くハズレ無し。どれだけ聴き倒したことか。40年以上経っても数多のバンドにリスペクトされ続ける至宝だ。ライヴ作品は90年代に入ってから発売されたものだが、当時(’79)発売されていたら良かったのにと思える安定の内容。彼らの場合、スタジオだろうとライヴだろうと終止テンションは変わらずいたってクールなので、物凄い名演というのも無いがハズレも無い。再活動後のオリジナル・アルバム「All Set」はさすがに印象に残る曲は少ないものの、今聴いても初期と変わらず聴いてすぐバズコックスだと分かるテクスチュアは見事。バズコックスのアルバムを聴いていると、若い頃に毎日のようにうろついていた西新宿の冬の夜景を思いだす(遠い眼…)。
オークションにて購入(¥1,045)
- CD (2014/6/10)
- Disc : 1
- Format: CD, Import
- Label : Parlophone