一度の訪問で気に入ってしまった加納桜道にある「泉屋(泉屋食堂)」。日曜休みなのでなかなか伺う機会がないが、土曜日に近くに行く用事があったので再訪した。暖簾こそ掛かっていたが、もう1時を過ぎた時間だったからか店内はいくつかの電気が落としてあった。相変わらずシャキッとした女将さんの「いらっしゃいませーっ。」という張りのある声が通る。テーブル席に座っていらした主人がすぐに電気を点けてくれ、コップの冷水を出してくれる。品書きの中から好物の「かつ丼」をお願いした。すぐに女将さんの調理が始まる。壁を見ると青地の紙短冊に”冷し中華”とあった。その手もあったなァ、次はそれにしようっと。注文した後にもう一度品書きを眺めながら、ここも”煮込み”のことを”にごみ”と濁って読むんだなァ(※この辺りでよく見かける表記)とか、ちゃんと「志のだ丼」も「木の葉丼」もあるなァ、なんて読み解いて楽しむ(←古い食堂ではこういうのも楽しい)。
しばらくして「かつ丼」が主人によって運ばれた。たくあんに吸物、そしていつもの某Y社そっくりの乳酸菌飲料が付いている(笑)。あらためてちゃんと熱いお茶も出してくれる気遣い。こちらの「かつ丼」は揚げたカツの上からつゆでとじた玉子をのせる”後のせ”タイプ。この東海地方ではよく見かけるタイプのかつ丼だ。濃いめのつゆで味付けはやや甘めなのもこの地方には多い仕様。大振りにカットされたよく揚げのカツの上から多めのつゆがかかっている。これはこれで旨いなァ。最初は丼ぶりの底に溜まっていたつゆも次第にご飯に吸い上げられ一体化していく。吸物は顆粒タイプのものかな。ガツガツと喰らって箸を置く。乳酸菌飲料は(甘過ぎて)すぐには飲めないので後でいただこうとポケットに忍ばせた。(勘定は¥700)
※令和3年12月末を以って閉店されたそうです
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泉屋食堂
岐阜県岐阜市加納桜道1-8
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