ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Psychedelic Sounds of The 13th Floor Elevators / The 13th Floor Elevators

2021年01月06日 | クラシック・ロック

The Psychedelic Sounds of The 13th Floor Elevators / The 13th Floor Elevators (1966)

アメリカの60年代ガレージ、サイケデリック・ロックを語る上で外すことの出来ないテキサス出身のザ・サーティーンス・フロアー・エレヴェーターズ(The 13th Floor Elevators)。そのファースト・アルバムがこの1枚。自分が彼らを初めて知ったのはテレヴィジョン(Television)のライヴ・ブートレグ(海賊版)で彼らの「Fire Engine」をカヴァーしていたから。その頃はまだ原曲は知らなかったが、後にパティ・スミス・グループ(Patti Smith)のレニー・ケイ(Lenny Kaye)が1972年に編纂した名コンピ「Nuggets」(ジャケ写真下)や他の色々なサイケデリック系のコンピレーション盤で彼らの音楽に触れるようになった。

このデビュー・アルバムで初めて”サイケデリック”という言葉がロックに用いられたという説もあるらしい(諸説有り)。彼らの特徴といえば何んといってもトミー・ホール(Tommy Hall)がほぼ全ての曲で奏でる”エレクトリック・ジャグ”と言われる不思議な楽器。写真で見ると陶器製の太いボトルの口に息を吹き入れ、側にマイクを仕込んでアンプリファイドしているようだがどうやって使っているのかよく分からない。聞くところによるとボトルの口に向かって唇をブーッと震わせて音を出しているようだが、それがどうしてこんなに変わった音に変換されるのか。バンドのガチャガチャとしたサウンドにその不思議な音と、ロッキー・エリクソン(Roky Erickson)のヴァン・モリソン(Van Morrison)を彷彿とさせる特徴あるダミ声のヴォーカルが重なって、唯一無二のバンド・サウンドになっている。

今回購入した盤は2003年にFuelというレーベルから出された再発盤で、ボーナス・トラックとしてソロモン・バーク(Solomon Burke)の「Everybody Needs Somebody To Love」、キンクス(The Kinks)の「You Really Got Me」、ゼム(Them)の「Gloria」などのカヴァー曲が追加収録されている。もちろん年代的に初期ブリティッシュ・インヴェイジョンに強く影響を受けたからだろうが、それらのヴァージョンを聴いてみても混沌としていて独特。ただ例のエレクトリック・ジャグの音のおかげでどの曲も同じような調子に聴こえてしまうという弊害も…。

オークションにて購入(¥600)

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白神 (2) @岐阜県関市

2021年01月06日 | 岐阜県(中濃)

昔ラーメンの食べ歩きをしていた頃には限定の品が出る度に車を飛ばしていた岐阜県関市の「麺屋白神」へ。仕事終わりに外で食事を済まして家に帰ることにしたので通りがかりで寄ってみる。休日の昼間などは行列が絶えない店も、平日の夜は落ち着いた感じ。コロナ禍でっていうのもあるんだろうな。店に入ると券売機で”限定”のボタンを探すクセが残っていた。この日の限定「鯛とあさりの塩魚汁(しょっつる)ラーメン」とやらをポチッと。現店長の作品で、大手メーカーの企画に参加しているものだそう。ここで長く務める給仕女性に券を渡し、カウンターの端に案内され腰掛ける。こちら白神は当初から当時珍しかった”しょっつる”(魚醤)をラーメンに使っていたので、主人から伝授されたのなら鬼に金棒だろうなんて想像しつつ完成を待つ。

渡された鉢の水面には、でかいチャーシュー2枚、殻付きあさり5つ、鯛おぼろ、メンマ、青菜、ネギ、糸唐辛子と盛り沢山。主人は和食出身なのでおぼろも伝授されたのかな。ちょっとスープに溶けてしまうのがもったいないので、先にレンゲでスープをすくう。さすがにしょっつるとWスープの合わせ技、強過ぎるぐらいの旨味がある。手繰り出した麺はぱつんとした歯切れの中細麺。そして鯛おぼろを多めにすくって一緒に。うーん、鯛に特化して味わおうにも他が強過ぎてちょっと存在感が弱いかな。次はあさりを。ふっくらとした身で出し殻にはなっていない別添えのもの(多分)。旨い。チャーシューはしっかりと噛み応えのあるもの。最近やってなかったが、久しぶりに「雑炊」(ご飯茶碗にご飯と焼石が入ったもの)を追加。残ったスープを加えて雑炊様にしていただく。ラーメンのスープを全部飲み干したのはどれだけぶりだろうか。”鯛とあさり”と名前に付いていれば、もう少しすっきりとさせて鯛の風味を前に出して欲しい気もするが、これはこれで旨いのは間違いない。(勘定は¥990)

以前の記事はこちら

 

麺屋 白神

岐阜県関市巾2-144-6

 

( 岐阜 ぎふ 関 せき はくしん 麺屋白神 ラーメン らうめん 中華そば つけ麺 つけめん 自家製麺 限定 マルちゃん Ramenグランプリ2020 )

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