ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Wouldn't You Miss Me? : The Best Of Syd Barrett / Syd Barrett

2021年02月01日 | クラシック・ロック

Wouldn't You Miss Me? : The Best Of Syd Barrett / Syd Barrett (2001)

いつまで経ってもピンク・フロイド(Pink Floyd)の良さが理解できないダメな僕。一応アルバムは4、5タイトル所有しているが、それ以上には発展していかない。それでもファースト・アルバム「The Piper At The Gates Of Dawn(邦題:夜明けの口笛吹き)」(ジャケ写真下)は別。

遅くなってから聴いたこのサイケデリック・ポップなピンク・フロイドは大好きだ。その頃の中核でもあったシド・バレット(Syd Barrett)。すぐにバンドを去り、メンバーの力を借りて70年にソロ・アルバムを発表した後には世捨て人になってしまう彼だが、煌めくような才能はそのピンク・フロイドのファースト・アルバムと、ソロ作品でも存分に味わえる。こちらの編集盤は彼のソロ3作品からの選曲にピール・セッションの1曲、未発表曲を1曲加えたまとまりの良い作品。ジャケットにはちゃんとEMIのレーベルHarvestのマークが入っている。

初期のピンク・フロイド=シド・バレットと言っても過言ではないぐらい、音楽性は「The Piper At~」路線そのまま。煌びやかなサイケデリック風味を纏っていながらもアコギを多用したフォーキーな楽曲が多く、彼の繊細で切ないヴォーカルが加わって何とも言えず惹きつけられる魅力がある。未発表曲 "Bob Dylan Blues "が彼の出自というか趣味を物語っているようだ。当時のシドは姿もファッションも、”これぞサイケデリック”と称したいくらいカッコイイ。この後サイケのカルチャーとは切っても切り離せないLSDの影響だったと言われているが、彼の精神は崩壊し、音楽業界から姿を消して隠遁。時々ゴシップ雑誌に姿の写真を撮られていたりしたが、結局2006年に亡くなっている。

オークションにて購入(¥473)

  • レーベル : Capitol
  • ASIN : B00005ABWV
  • ディスク枚数 : 1
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