Priest In The East / Judas Priest (1979)
着実に所有枚数を増やしている(笑)ジューダス・プリースト(Judas Priest)。今回購入したのは初期の集大成ともいえる1979年の2度目の来日公演を収録したライヴ盤「Priest In The East」。かつてアナログ時代はEP付属だったりしたそうだが、現在は世界的に13曲収録したヴァージョンに統一され、タイトルも「Unleashed in the East」となっているようだ(ジャケも若干違う)。ライヴ・レコーディングされたのは東京公演(新宿厚生年金会館と中野サンプラザ)だそうだが、ロブ・ハルフォードの喉の調子が悪く、後から取り直された部分もあるのは有名な話(らしい)。
のっけから疾走するバンドの演奏に、ロブ・ハルフォードの絶頂高音ヴォーカルが加わって凄いのなんの。実は厚生年金会館のブート音源を持っていて少し比べてみたのだが、曲順は変えてあるし、CDではEPで追加された部分はそのまま後ろに追加されているので、コンサートそれ自体の流れは再現されていない(ブートで聴くとロブのヴォーカルは問題なく凄いのだが…)。オーヴァー・ダブがヴォーカル以外にあったかどうか聴き比べていないし、しっかり編集はしてあるようだが、演奏力も構成力も高くて素晴らしい。この頃のロブの高音の伸びは驚異的。ザクザクと刻まれるギターの音も快感。このアルバム以降はバンドのフェーズが世界規模にシフトするようだが、ここに収録された70年代の曲はどれもしっかりと練り込まれてキャッチーでかっこいい(ベタ褒め・笑)。これ中学生ぐらいの時に聴いていたら絶対ファンになっただろうし、自分の音楽趣味もへヴィー・メタルな方向に行っていたかも(笑)。押し入れに眠っているデカいスピーカーを取り出して爆音で聴いてみたいナ。
70年代って色々なバンドが日本公演を録音してライヴ・アルバムを作っているが、どれも質が高くてびっくりする。それがバンドを代表するライヴ・アルバムになっていることもしばしば(Deep Purple, Beck, Bogert & Appice, Santana, Miles Davis, Bob Dylan, Cheap Trick etc...)。バンド側の意向か日本のレコード会社の意向か分からないが、実現させるには障壁が多いだろうし、今と違って意思疎通も時間が掛かって難しかっただろうから、当時の日本のレコード会社の熱意と、主に録音を担当した日本人エンジニアのスキルには本当に驚く。ジミー(Jimmy Page)さん、71年と72年に持ち帰ったレコーディング・テープ、もうそろそろ解禁にしてくれないかい?(笑)。
ネットにて購入(¥400)
- Label : エピックレコードジャパン
- ASIN : B00000719P
- Disc : 1