ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Right To Work : The Singles / Chelsea

2021年05月25日 | パンク・ニューウェーヴ

Right To Work : The Singles / Chelsea (2018)

ロンドン・パンクのバンドのひとつチェルシー(Chelsea)のシングル集を購入。若い頃はパンクのシングル盤を集めたりしていたので、彼らのStep-Forward Recordsから出た代表曲、表題のシングル「Right To Work」(ジャケ写真下)のジャケ付きシングルをまあまあの金額(多分¥2,000位)を支払って買った覚えがある。

ヴォーカルで中心人物のジーン・オクトーバー(Gene October)は、ティーンエイジャーのパンクスが闊歩する当時のロンドンにおいて、既にいくつもの社会人経験があった異色の人。正確な年齢は知らないが、当時すでに結構な年齢だったという記事か何かを読んだことがある。このバンド、実はあのビリー・アイドル(Billy Idol)らで有名なジェネレーションX(Generation X)の前身でもある。何でもステージ上でジーン以外がみんな辞めてしまい(苦笑)、ジーンが他のメンバーを集めてバンドを再編成したのだとか。

自分はシングルと1st.アルバム「Chelsea」を所有していたが、正直アルバムの方はあまり印象は無く、やっぱり「Right To Work」のイメージが強い(世に言う”一発屋”だ)。”働かせろ”っていうメッセージはパンクの一般的なイメージとは繋がらない気もするが、当時深刻な社会不況や移民問題などを抱えていたイギリスでは失業者が溢れていて、こういう曲が誕生する素地があった。ドイツ制作のパンクのドキュメンタリー映画「Punk In London」でもジーンがカメラに向かって吠えていたっけ。収録曲は聴いたことがない曲も多いが、後半はともかく前半は急造バンドとは思えないほど粒揃いでなかなかいい。

amazonにて購入(¥212)

  • Label : Plastic Head America
  • ASIN : B018SAHRC2
  • Disc : 1
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