Live At Home With His Bad Self / James Brown (2019)
2019年に発売されたジェームス・ブラウン(James Brown)の1969年ジョージア州オーガスタでのライヴ録音完全版。実はこのCD発売されていたことを全然知らなかった。JBのバック・カタログを調べていて「あれ?知らないアルバムが…」と遅れて知った次第。調べてみるとあの1970年のアルバム「Sex Machine」(ジャケット写真下)に収録されていたライヴ音源の完全版だそう。これは買わなくてはと慌ててポチッとした。そもそもこのライヴ録音は同タイトルのライヴ・アルバムとして発売される予定だったとのこと。それがバンド・メンバーを入れ替えて録音したシングル「Sex Machine」が大ヒットしたために急きょスタジオ録音を含むアルバムに一部が収録されたのみとなっていた。
ジョージア州オーガスタといえばJBが幼少期を過ごした言わば故郷。歌を歌い始めたのもこの地からだったそう。そこでの凱旋ライヴだもの、力が入らない訳はない。バンド・メンバーはMaceo Parker、Melvin Parker、Jabo Starks、Clyde Stubblefieldら。当時JBは36歳。”脂が乗り切った”と言っていいと思うが、当時のショービズ界からいったら少々歳をとっていた方かもしれない。ステージがどんな様子だったかまでは分からないが、構成の関係か、途中でブレイクが入ったりするので”怒涛の”流れとまではいかないのがもどかしいところ。それでもファンキーな曲になるとパワフルさはやっぱりJB。”練習の鬼”だからこそ、かっちりと決まった演奏に振付(想像)だろうから自由さには欠けるものの、ブラック・パワーが全米を席巻していた時期の貴重な音源だ。インストだけれど、ちゃっかり当時のヒット曲「Spinning Wheel」(Blood, Sweat & Tears)なんかも取り入れていて意外と柔軟なところも(完全にファンキーなアレンジだ)。
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- Label : Universal
- ASIN : B07WHMR77K
- Disc : 1