ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

El Mocambo 1977 / The Rolling Stones

2022年05月16日 | クラシック・ロック

El Mocambo 1977 / The Rolling Stones (2022)

事件です。ストーンズ(The Rolling Stones)の60年にも及ぶ長い歴史の中で、最もファンから発表を熱望された音源のひとつ、1977年にカナダはトロントの「エル・モカンボ」というクラブでのライヴ音源がとうとう正式に発表されることに。かつて2枚組ライヴ・アルバム「Love You Live」(ジャケ下)のC面にこの時の音源が一部採用され、その小さいハコならではのルーズで生々しい音と、彼らのルーツのカヴァーという内容がファンを痺れさせた”あの”エル・モカンボの音源がとうとう聴ける!

ただし発表されたアルバム・ジャケットを見て一抹の不安が。ストーンズのアートワークの出来の悪さ(特に発掘音源関係)は定評があるが、この黒地にネオンのLip & Tongue(以下ベロ)デザインはあまりにも酷い…。GOを出したのはミック(Mick Jagger)なのだろうが、当時の雰囲気を醸し出すでもなく、特に優れたベロ・ヴァリエーションでもなく…。過去の資料から、残存している使えそうな現場の写真が思いのほか少ない事は想像がついていたが、これなら数多出されたブートレグの方がデザイン的に優れたものがあるのでは…。

それはさておき、音。事前にネットで発表された2曲はあの「Love You Live」とは音場が全然違い、小さいクラブの雰囲気に乏しく…。ネットでそれ以上深追いすることは止めてCDの到着を待った。それが発売日になっても配達されず、無情にも”配達遅延”の表示。先にネット上に全曲上がってしまったが、それらは聴かないようにガマン。そして予定より2日遅れてやっと商品が届いた。そういえば商品の到着を待ち焦がれるアルバムなんて本当に久しぶりだ。

ジャケはデジパック穴あきで、インナーを入れ替えるとネオン・ベロの色が変わるようになっているが、やっぱり全然イケてない。ライナーの写真にビル(Bill Wyman)を載せないイケズも相変わらず。全くもう…。恐る恐るCDをトレイにのせ再生。お、確かに「Love You Live」収録のような音ではないがカッコイイ。件のビルのベースが目茶苦茶オンなミックスになっていて、別の意味でクラブっぽさは出ている。決してバランスは良くないが、続けて聴いていると違和感はどこかへ行ってしまった。ミックス担当はお馴染みボブ・クリアマウンテン(Bob Clearmountain)。にしてもいい音だ。よくこれらが今まで流出しなかったものだ。この頃のミックのヴォーカルはねちっこくていいなァ。キース(Keith Richards)の弾くギターも近年のように”ジャヤラーンッ‼”だけでなく色気があってカッコイイ。「Love You Live」では聴いたことが無い音が入っていたりするが、細かい分析は誰かがやってくれるだろう(笑)。

当時、キースはドラッグ禍(警察禍?)にあったし、カナダのトルドー首相(現首相の父)の細君マーガレットがストーンズに入れ上げてこのライヴにも同行し、首相がメディアに弁解を述べるなんてこともあったはず(どうもロニーともミックとも関係があったようだ・苦笑)。でも無双だった70年代のストーンズは様々なトラブルがあっても関係なしに突き進んでいた時代。歌詞だって忖度なしでFワードを使うし、”紳士”になってしまった近年と違ってやりたいことをやっている。そんな奴らが小さいハコで好きに演っているんだから、かっこよくない訳がない。ボーナス3曲を同じ盤の最後に入れてしまったことだけ気に入らないけれど(上手く挟みこむ事も出来たろうに)、当分こればかり聴きそうだ。

amazonにて購入(¥3,625)

  • Label ‏ : ‎ Polydor
  • ASIN ‏ : ‎ B09TS84LC3
  • Disc ‏ : ‎ 2
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

角屋 (2) @愛知県一宮市

2022年05月16日 | 愛知県(尾張)

愛知県一宮市の「日の出寿し食堂」で軽く一杯やった後、散歩がてら歩いた先で寄ったのは「真清田神社」横の串かつの「角屋」。SNSで名前を見かけたりしたので代が替わったのかなと気になって随分久しぶりの訪問になる。店に入ると特に様子は変わっておらず、先客は1名。でも調理場に立っているのは若い衆。早速、揚げ鍋の前に腰を下ろし「ビール(大)」をお願いする。ビールの銘柄を問われたと思うが、若い衆の滑舌が独特でちょっと聞き取り辛い。何度か訊き直して(スマン)「キリンラガー」を出してもらった。「串かつ」は3本揚げてもらう。

グラスに注いだビールをグイッとやって「串かつ」の出来上がりを待つ。こちら特有のねっとりとした、まるで屋台のフレンチドッグのような生地をくぐらせ、細目のパン粉をつけて揚げられる。ここでも何度か訊き直して(スマン)味噌で仕上げてもらった。揚がった串かつをどて味噌の鍋にドボンと漬け、皿に盛られて供された。すぐに手に取ってかぶりつく。相変わらずふかふかの食感の衣。中の肉は小さめ。何度味わっても不思議な串かつだ。大瓶で頼んでしまったのでまだビールが残っている。追加は味噌おでん。「どて」「だいこん」「焼とふ」の3つ。漆黒のどて味噌で煮込まれ、大根は芯まで真っ黒。それでいて味噌辛いことはなく、どちらかというと甘めの味付け。ちょっと辛子をつけたいナと思ったが卓上には用意されていなかったのでそのまま平らげた。そういえばこちらの看板メニューのひとつ「中華そば」はまだ食べたことがない。次は頼んでみよう。(勘定は¥1,400)

以前の記事はこちら

 

串かつ 中華そば 角屋

愛知県一宮市大宮2-5-16

 

( 一宮 いちのみや かどや 串カツ おでん どて どて煮 ラーメン ますみだ神社 尾張國一之宮 )

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする