Songlines / The Derek Trucks Band (2006)
今、個人的に最も実力のあるバンドのひとつと思っているテデスキ・トラックス・バンド(Tedeschi Trucks Band、以下TTB)。ギターのデレク・トラックス(Derek Trucks)が以前に所属(というか主幸)していたバンド、デレク・トラックス・バンド(The Derek Trucks Band、以下DTB)をしっかり聴いたことは無かったが、中古店に安く刺さっていたので試しにと買ってみた。2006年に発売された5枚目のスタジオ・アルバム「Songlines」。現在TTBに所属している男性ヴォーカリストのマイク・マットソン(Mike Mattison)が初めて加わったアルバムでもあるようだ。ちなみにこのDTBからはマイクの他、コフィ・バーブリッジ(Kofi Burbridge)がTTBに参加している。
最初はローランド・カーク(Rahsaan Roland Kirk)のカヴァーから始まる。この曲はTTBでも演っていて印象はそう変わらない。そのほかにもスキップ・ジェームス(Skip James)、O.V.ライト(O.V. Wright)、レゲエのトゥーツ・ヒバート(Toots Hibbert )、自分は全然知らなかったがパキスタン音楽の伝説的存在だというヌスラット・ファテ・アリー・カーン(Nusrat Fateh Ali Khan)というアーティストのカヴァーもあって多彩な内容となっている。中心になっているのはもちろんデレクの神々しいギターの音。これを聴くと、あぁ前から音楽性は全然変わっていないんだナと納得。マイクのハスキーなヴォーカルが加わってバンドがどう変わったのかは以前を知らないので分からないが、スーザン(Susan Tedeschi)のヴォーカルを抜くとこういう風になるだろうなという想像通りの音だった。バンドは2010年にTTB結成により活動停止している。メンバーの年齢構成はよく知らないが、メンバーだった8人のうち、コフィをはじめ3人も亡くなっているとは…。
中古店にて購入(¥290)
- Label : Sony
- ASIN : B000E1JOQ6
- Disc : 1