Beat / King Crimson (1982)
1982年に発表されたキング・クリムゾン(King Crimson)9枚目のオリジナル・アルバム。新たなメンバーで発表した前作「Discipline」と同じメンバー、フリップ(Robert Fripp)、ビル・ブルーフォード(Bill Bruford)、トニー・レヴィン(Tony Levin)、エイドリアン・ブリュー(Adrian Belew)の4名。60年代から続くクリムゾンの歴史の中で初めて前作と全く同じメンバーで製作されたアルバムなのだとか。プログレらしからぬ何ともあっさりとしたアート・ワークだが、アルバム・タイトルと共に50年代のビート文学に触発された作品なのだとか。01の「Neal and Jack and Me」もジャックとはビート作家のジャック・ケルアック(Jack Kerouac)の事だそう。
アルバムはこの時期のクリムゾンの特徴であるエイドリアン・ブリューのヴォーカルと、フリップとブリューの2つのギターの絡み合いに耳がいく。でもキモはレヴィンの奏でるベースやスティックの音かも。一筋縄ではいかない曲の組立は相変わらずだが全体的にはポップな曲調が多くて各曲の出来はいい。ただ全体的なアルバムとしての印象はというとやや散漫な気もしないでもない。これ、ジャケットの素っ気ない印象の影響もあったりして。
ネット・ショップにて購入(¥790)
- Label : E.G. Records
- ASIN : B000003S1C
- Disc : 1