南信州、長野県飯田市内を散策。少し汗ばむぐらいの陽気の中、歩いて近代建築を訪れたりして歩く(訪問5月末)。アーケードのある商店街にある和菓子の「和泉庄」へ。創業は文政元年(1818)という200年を超える凄い歴史のある店だ。現在は8代目だとのこと。こちらの名物は暖簾にも大書きされている「大きんつば」。店内のガラス・ショーケースを覗くと他にも色々な菓子が並んでいるが、購入したのはもちろん「名代大きんつば」。包んでもらったが、包装に”要冷蔵”とあったので、車を停めてある市営駐車場まで戻り、用意した保冷ケースに入れておいた。
帰ってから体調が思わしくなくて一緒に来られなかった母に1つ渡し、自宅で妻と分けっこ。「名代大きんつば」は厚さが2㎝強ほどもあって、”大”の字に恥じないしっかりとした重量感がある。皮はごく薄く、ほとんどがつぶ餡といった感じだ。これで甘さが強いとさすがに持て余してしまうだろうが、食べてみると甘過ぎないちょうどいい塩梅で旨い。店にはビニール袋入りのきんつばの餡だけも売っていたけれど、無類のあんこ好きな妻にそれも買って帰れば良かったかな。(勘定は¥600)
↓ 日本画家の菱田春草の生誕地ということから「春草通り」と名付けられた通りを歩いていると古い建物に人が群がっている。何事かと覗いたのは仲ノ町の「安東邸」(大正末期頃・建造)◇。”空き家再生”と称して大学生がリノヴェーションを試みる為に一般公開をして清掃をしているのだとか。中も見せてもらったが50年程倉庫としてしか使われていなかったそう。中には昔のプラモデルの箱とか雑誌もそのまま置いてあった。貴重な物もあるんじゃないか?(笑)。そこに昔ここで間借りして住んでいたことがあるという年配の男性が現れてびっくり。
↓ 同じく仲ノ町の道を挟んだ向かいにある「飯田中央キリスト協会(旧・高野医院)」(昭和4年・1929・建造)◇。木造の擬洋風建築。かつては産婦人科医院だったのだとか。敷地内には別の洋館も建っているが、伸びた庭木で建物が見えづらいのが残念(写真下5、6枚目)。
↓ こちらも同じ通りにある「下伊那教育会館」(昭和13年・1938・建造、のち改修)◇。「下伊那教育会」の本拠地として戦前に建てられた建物。何といっても見ものは玄関扉上の「館會育教」(逆読み)と漢字で描かれたステンドグラス。国の登録有形文化財にも指定されている。
長野県飯田市銀座2-11
( 長野 ながの 飯田 いいだ 飯田銀座 いづしょう いづしょうほんてん 和菓子 金鍔 名代大きんつば 三国志 落雁 歌舞伎座 近代建築 国登録有形文化財 )
>>中には昔のプラモデルの箱とか雑誌もそのまま置いてあった
めちゃくちゃ見てみたいです。
昭和のプラモデル関係は、たとえ箱だけでもベラボウな値付けでネットオークションや通販で出てますからね。防犯せずにヘタに置いておくと持って行かれてしまうかもしれません
>ベラボウな値付け
そうですよねー。完全にオープンで誰でも触れる状態だったので心配になりましたよ(笑)。
掃除してる大学生も価値とか全然分かってなかったんじゃないかな。