久しぶりに”ぶっとい”きしめんが食べたくなって、桜山の「芳の家」に訪問。のんびりとした昼時ではあったが、暖簾をくぐると6つのテーブル席は全部埋まる盛況ぶり。ちょうどひとつ空いたのですぐに座る事が出来たが、後から来た客は待つなり、帰るなりを迫られていた。ただとっくに食べ終わっている女性2人も居るんだけれど全くお構いなし。強いハートだなァ…(苦笑)。女将さんも湯切りを手伝うほどだったが、タイミングを見て注文したのは「ざるきしめん」。こちらの太い切りのきしめんが締められるとどうなるのか楽しみだ。厨房の方を眺めていると、締め終わったきしめんを1枚(1本じゃない)づつほどいて綺麗に並べているようだ。
しばらくして運ばれた「ざるきしめん」は、もちろんここ特有の、ゆうに4~5cm程の幅があろうかという太打ち。つゆにはうずらの卵、刻みねぎ、練りわさびが添えられている。たっぷり濡れた麺肌を慎重に箸で挟み込み(でないと持ち上がらない)、つゆに浸けて手繰ってみる。モチっとした麺の締め加減はぬるめ。上にのっている刻み海苔の風味があまり良くないのでどけておく。こちらのつゆは濃いめ、甘めの名古屋らしいつゆだが、麺肌が広いこともあってなかなか乗ってこない。この日は暑かったのでもう少し冷たく絞めて欲しいが、これ以上温度が低いと食感が悪くなるのかもしれない。薬味もあまり効かず、終始ちぐはぐな感じで終わってしまった。麺肌が乾きすぎると手繰りにくくなるし、水切りが甘いと今日のようにつゆが乗ってこなくなる。なかなか難しいものだ。次はこの麺で煮込みを食べてみよう。(勘定は¥680)
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↓ 店から200m程南にある「ボンボンセンター」。昭和の雰囲気を残す小さな横丁。昭和24年創業の洋菓子・喫茶「ボンボン」がの作った横丁。残念ながら純喫茶「ボンボン桜山店」は数年前に閉店してバーになってしまったが、この面白い路地はまだ残ってくれるだろうか。ボンボンの”あの書体”がいいねェ。
芳の家
愛知県名古屋市昭和区桜山町2-38
( 名古屋 なごや 桜山 さくらやま 芳乃家 よしのや 幅広きしめん 手打きしめん 手打ちきしめん 近代建築 純喫茶 ボンボンセンタア 洋菓子ボンボン 桜山店 閉店 )
うどん、蕎麦となると私は【うどん派】です。
【きしめん】メッタヤタラに食す習慣は無いのですが中部地方ではメジャーな選択なんでしょうか?
因みに群馬県 桐生市には【ひもかわうどん】と言う郷土料理があります。
きしめんの親分のようなモノで麺幅は店舗によって差がありますが10cm以上です。
長さ? よく分かりませんが切って無く一反木綿の状態で配膳されます。
>中部地方ではメジャーな選択
新しい店は別として、ある程度歴史のある麺類食堂には必ずと言っていいほど
ありますね(手打ちかどうかは別として)。でも昔ほどは食べられておらず、
減少傾向にあることは間違いないと思います。
>ひもかわうどん
食べてみたいんですよねー(なかなか群馬県に行く機会がないんですが)。
10cm以上の幅で長いままなんて想像するだけでワクワクします。