ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

葉栗屋 @名古屋市中川区・尾頭橋 (2)

2024年10月22日 | 名古屋(熱田区・中川区)

いつもコメントを下さる南田神田さんに尾頭橋の「葉栗屋」に絶滅危惧丼の「天南丼」があると教えていただいたので早速訪問することに。この「天南丼」、かつてはこの地方の麺類食堂でたまに見られたと記憶しているが、昨今どんどん提供する店が減っている。しかも最近になって提供していた店からメニュー落ちしているのを数軒確認しているので、そのうち食べられなくなるだろうことは間違いない。店に駐車場があるかどうか分からなかったので近隣のコインパーキングに車を停め、歩いて店へ。店内は黒塗りのテーブル席が9つ、小上がり席が2つ。ほとんど満席の盛況ぶり。

昔はお馬さん関係の呑兵衛客ばかりだった記憶があるが若い客が多い。というのもこちらの「味噌かつライス」は信じられないほどの千切りキャベツの盛りで有名。それが映えるのだろう、注意書きがあるにも関わらず食べ切れないのに写真の為だけに注文する無粋な客も多い。この日もカップルでそれぞれ注文してほとんど残して悪びれず平然と帰る馬鹿者が居てうんざり。残した場合は有料制にすればいいのに。

それはさておき無事メニューに載っていた「天南丼」を注文。暇つぶしにメニューを読解していると、山盛りキャベツの食べ方が指南してあったり、店の歴史が書かれていたり。それによると、こちら昭和元年(1926)に葉栗郡(現在の一宮市、江南市辺り)出身の本店初代とこちらの初代が別の場所で開業し、翌2年にこちらの初代が尾頭橋でこの店を開業したのだそう。ということはここは支店だったのか。興味深いなァ。

しばらくして「天南丼」が到着。味噌汁ときゅうりの漬物付き。しっかり盛られたご飯の上に、まるでジュディ・オングのように(古い)上手に羽根を拡げた海老天が鎮座。しっかりとつゆをくぐっていて、つゆには長ネギと赤縁のカマボコが3枚。さっそくいただいていく。羽根の部分はまだ揚げ立ての歯応えも残っている。羽根を崩しながらつゆが滲み込んだネギやご飯と一緒に頬張る。あぁ、旨い。このちょっとクタクタになったネギがいいんだよなァ。つゆの味加減良く、つゆが滲みて緩くなった衣もご飯と混然一体となってこれぞ丼物という感じ。味噌汁も具材はわかめだけなのに貝汁のような風味があって旨い。箸を停めることなく一気に平らげた。次は酒有り(馬無し)で入ってみたいナ。(勘定は¥980)

以前の記事はこちら (1

 

 

葉栗屋

愛知県名古屋市中川区尾頭橋2-2-20

 

( 名古屋 なごや 金山 かなやま 尾頭橋 おとうばし はぐりや はぐり屋 味噌カツ みそかつ 千切りキャベツ 大衆食堂 麺類食堂 洋食 てんなん丼 天なん丼 )

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