ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

The Acid House : Music From The Motion Picture

2015年03月02日 | サウンドトラック

The Acid House : Music From The Motion Picture (1998)

トレインスポッティング」の原作者アーヴィン・ウェルシュ(Irvine Welsh)の短編集を基に作られた映画のサウンドトラックだそうだ。映画は見た事がない。サクッと調べてみたところ、「トレインスポッティング」と同様に、ワーキング・クラスの若者の日常に焦点を当てた映画だそうだ。特にこの映画の背景となった1990年代初めは、イギリスの若年層の失業率が高く、それが多かれ少なかれポップ・カルチャーにも影響を与えていた時代。もちろんそういう若者がハマるものといったら、ドラッグや音楽、それにサッカー。題名のごとく、「アシッド・ハウス」(あるいはレイヴ)なる音楽が席巻したのもこの頃で、ドラッグと強い結びつきがあったのは明らか。自分はこの頃すでに社会人だったので、日本にどの程度影響があったのかは直に感じ取る事は出来なかったが、日本で言うといわゆるバブル末期~崩壊期。このサントラに収録されたアーティストのラインナップを見ると、当時日本でも人気が出たり、注目されたアーティストが多い。「トレインスポッティング」もとても流行ったしね。社会状況と音楽の関係で言うと、70年代後半のイギリスの状況とパンク・ロックの関係性によく似ているかな。

このアルバムに収録された曲が全てアシッドハウスという事ではもちろんなくて、あくまで映画で描く社会の背景を象徴する言葉という感じなので(たぶん)、サントラらしく様々なタイプの音源が収録されている。冒頭のプライマル・スクリーム(Primal Scream)の尖った感じがかっこいい。彼らの作品の中でも異彩を放った「XTRMNTR」収録曲。でもこちらは歌無しのインストで、発売も先だから、当時は未発表曲だったはず。詳しくは知らないアーティストだが、2や10もかっこいい音を出している。映画の内容を反映しているのか分からないが、不穏でスリリングな感じの音作りをした曲が多い。分かり易い派手さこそ無いものの、なかなか良質なサウンドトラック。

01 Primal Scream – Insect Royalty
02 Gyres – Break
03 Pastels – Nothing To Be Done
04 Barry Adamson / Nick Cave – The Sweetest Embrace
05 Bentley Rhythm Ace – This Is Carbootechnodiscotechnobooto
06 Soul Renegades With Texas – You'll Never Know
07 Beth Orton – Precious Maybe
08 T. Rex – Hot Love
09 Belle & Sebastian – Slow Graffiti
10 Arab Strap – I Still Miss You
11 Oasis – Going Nowhere
12 Chemical Brothers – Leave Home
13 Sons Of Silence – Bobby Dazzler
14 Death In Vegas – Claiming Marilyn
15 Dimitri From Paris – Toujours L'Amoure
16 Verve – On Your Own
17 Chemical Brothers – Leave Home (Underworld Mix I)

中古店にて購入(¥108)

  • CD (1999/8/10)
  • Disc: 1
  • Format: Soundtrack, Import
  • Label: Emd/Capitol

(ザ・アシッド・ハウス Trainspotting レイヴ ハウス・ミュージック )


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