悲願だった中川区下之一色にある銭湯「新元湯」に行った際に立ち寄った洋菓子の「リンツ」。かの有名なスイス・チョコレートの店と同名だが、多分関係は無いと思う。店はアパートの建物のテナントにあり、裏手に数台分の駐車スペースがある。店内はガラス・ショーケースに沢山の生ケーキが並んでおり、窓際には焼菓子も。いたって自分好みの昭和な雰囲気。横はイートイン・スペースになっているようだ。本当の目当ては”たぬきケーキ”だったがこの日は並んでいなかった。四角い生チョコレートも並んでいたのはもしかしてスイスと関係が…(←きっと違う)。選んだのは「フルーツトルテミルフィーユ」「フルーツプリン」「いちじく」そして焼菓子の「リンツ」。
家に持ち帰って妻と分けっこ。自分は「フルーツプリン」と「リンツ」だけいただいて後は妻に進呈した。「フルーツプリン」は透明なプラ容器に入っていて土台はプリンとスポンジケーキ。底にはカラメルが敷いてあり、上に苺、パイン、ミカン、りんご、キウイがのって、隙間を生クリームで埋めてある。小学生の夢を具現化したようなケーキだ(笑)。しっかりと濃いめのコーヒーを淹れていただいた。店名を冠した「リンツ」は乱暴に言うと小振りなマドレーヌのような菓子。ナッツとチョコが上にのっており、その分生地の甘さは控えめ。これも旨かった。何だかそそられるケーキが多かったのでまた寄ってみよう。(勘定は¥2,200程)
↓ まだ下之一色の魚市場が現役だった頃に初めて訪れ、いつか入ってみたいと思っていた銭湯「新元湯」(大正13年・1924・建造、のち改修◇)に念願の訪問。思い立ってからもう何年経ったことか。「あいち銭湯」の表示を真に受けて何度来ても休みばかり。何度かめに来た時にちょうど人が出てきたので尋ねると「不定休が多いので電話で確認して下さい。」とのこと。その後も何度か電話をかけるも、出られなかったり、「休みです。」と言われてしまったり。今回は事前に「今月の土日祝日で営業する日を教えて下さい」と尋ねてやっと訪問日程が決まった。西側にある駐車場(2台分)に車を停めて夕日の当たる建物まで歩いて行くと…、暖簾が掛かっている!(←見るまで疑っていた・笑)
いやぁそれにしても素晴らしい建物だなァ。夕日が当たるとまた昼間と表情が変わっていい感じ。大正時代に創業。空襲で焼け残った建物を昭和24年に復元したのだとか。その後も伊勢湾台風で被害を受けたりして波乱万丈。中は木製のロッカー、木製の仕切り。床のタイルは亀甲、天井はスカイブルーに塗られている。今は使われていないようだが脱衣所から外に出て涼むためのタイル製ベンチもあった。2階はどうなっているのかな? 浴室の真ん中に真ん丸の浴槽。真ん中にあるのは名古屋の銭湯の定番だが、真ん丸は珍しい。これがまたいくら熱い湯が好きな自分でも入れない位のチンチン(注:とても熱いという形容詞です)の温度(苦笑)。「水を入れ過ぎないで」との注意書きもあるし、一見が勝手に埋める訳にはいかないので薬湯の方に入って常連の到着を待った。後から来た常連のお爺さんが桶でかき回してくれたおかげでやっと我慢すれば入れる温度になった。ウヘー、気持ちいい。サッパリして外に出るとやっと秋が感じられる空気に。今年は暑かったなァ。
愛知県名古屋市中川区打中2-269
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