ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson

2021年10月04日 | ブルーズ

Down And Out Blues / Sonny Boy Williamson (2010)

このブログで度々紹介している廉価レーベル「Not Now Music」。今回購入したのはブルース・ハープの名手、ソニー・ボーイ・ウイリアムソン(Sonny Boy Williamson)の2枚組CD。1枚目はチェス・レコーズ(正確には傘下のチェッカー)から1959年に発表された「Down And Out Blues」(ジャケ写真下)にボーナス・トラックを加えたもの。ただどういう意図なのかよく分からないが、1枚目はチェッカーから発売されたオリジナルとは曲順や一部の収録曲が変わっている。テイクとかが違うのかどうかもオリジナルを所有していないので分からないまま。

ソニー・ボーイといえば洒落た山高帽にブルース・ハープ(ハーモニカ)。のちのシカゴ・ブルースのブルース・ハープの典型となったブロウは跳ねるような躍動感のあるもの。もちろんヴォーカルの合間に入れられるのだが、あたかも別の人格が居てソニー・ボーイとデュエットで”歌っているよう”にも感じてカッコイイ。ちなみにファーストの演奏メンバーは、Robert Lockwood, Jr. (guitar)、Willie Dixon(bass)、Otis Spann(piano)、Fred Below (drums)。これにギターでMuddy WatersやJimmy Rogersが加わるというチェス・オールスターズ!。それぞれがレジェンドという泣く子も黙る凄い面子だ。 

2枚目はチェスに所属する前の「Trumpet」レーベルの頃のシングル集となっている。期間でいうと1951年~1954年位になるのかな。さすがに録音はシンプルで、きっとひとつの部屋で「せーの」で録音したのだろう素朴さというか泥臭さがある。音はダンゴだけれどそれだけにリアルな感じで、”ジュークジョイント”(南部の田舎の黒人たちが集った酒場)でのブルーズ演奏もこんなだったろうかと想像しながら聴くとワクワク。こっちでのハープはあくまでもソニー・ボーイと同一人格。ノリの良い曲調が多いのもいい感じ。

ネットにて購入(¥330)

  • Label ‏ : ‎ Not Now UK
  • ASIN ‏ : ‎ B003L0VJ4M
  • Disc ‏ : ‎ 2

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