ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Memphis / 忌野清志郎

2015年03月05日 | ロック(日本)

Memphis / 忌野清志郎 (1992)

清志郎の2枚目のソロ・アルバム。清志郎のソロ期はつまみ喰いしかしていなかったので、完全に後追い。こんな素敵な作品をリアル・タイムで聴いていなかったなんて恥ずかしい。演奏はブッカーT&ジ・MGズ(Booker T & The MG's)の面々。当然、ソウル・ミュージック・ラヴァーの清志郎側からのアルバム製作アプローチだったと思っていたら、逆だったそうな。それってスゴイ。うろ覚えなのだが、テレビで清志郎がメンフィス(だったと思う…)を訪問した時のビデオ映像を見た記憶があるのだが、さすがの彼も興奮状態というか、アガっているのがよく分かる微笑ましいものだった。そりゃ、そうだろうなァ。憧れのメンフィスで、しかもMGズとスタジオ入りだもん。このアルバムの頃までは確か袂を分かっていた(はずの)ブッカー・T・ジョーンズ(Booker T. Jones)。結局清志郎とは友人の間柄になったスティーヴ・クロッパー(Steve Cropper)。そして惜しくも2012年に日本で亡くなったドナルド・ダック・ダン(Donald "Duck" Dunn )が揃っている快挙。ちょっとしたアメリカ人アーティストでも実現させるのは難しい、伝説との共演。

で、清志郎はと言うと、伸びやかな声でいつもの清志郎(→あの面子の前でこれって凄い事だな)。ダジャレから入るような日本語歌詞も、しっかりソウル(ロック)ミュージックに乗せてしまう才能は相変わらず。もちろんバックがスタックス・ソウルのマナーに則った演奏なので、雰囲気は満点だ。以前から書き貯めていたり、デモ・レコーディングした曲が多いとの事。11で嬉しそうに「メンフィスの街の名誉市民のボクだから~」なんて歌ってしまうのが無邪気で可愛らしい。過去から現在、未来まで、日本人でいったい彼以外に誰がこんなこと出来るんだろう…。合掌。

オークションにて購入(¥178)

  • CD (2006/1/25)
  • Disc: 1
  • Label: EMIミュージック・ジャパン

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