近年整備が進んだJR岐阜駅の南側すぐにある昭和22年(1947)創業の老舗パン屋「サカエパン」。店の裏に数台停められる駐車場もあります。元々は卸しとしての創業だったらしいが、写真のように古い木造の自宅を改造した店舗を構えて小売するようになったのは意外にもバブル後なのだとか。製造はとなりの新しい建物でやっているのだろう。土地や建物って整備されたり、建て替えられたりすると以前どんな風景だったかってなかなか思い出せない(歳のせいかな?)。
昔の商店ってみんなこんな雰囲気だったなぁ、と感慨にふけりつつ、アルミサッシの引戸をガラガラと開けるとガラスのショーケースや棚の上に色んな惣菜パンがぎっしり。トレイを取ってトングで好きなパンを取るスタイル。ここのメニューはなぜか全部「ちゃん」「くん」付け(笑)※。チーズやマヨネーズをのせた今風の総菜パンもたくさん並び、どれも手作り感あふれておいしそう。揚げパンや菓子パンの他に食パンやアイスクリームパン(訪問時いつも寒いため未食)もある。 食パンには名前がぶら下がっているので予約が必要なのかも。
人気の筆頭はやはり「あんぱんちゃん」かな。手に取るとずっしり重いあんぱんは、なかにぎっしりと餡が詰まっている。味は昔ながら、としか形容しづらい安定感。今回は前に来た時に買っていない物も、と「りんごちゃん」、「栗メロンちゃん」をトレイの上へ。どれも今風のお洒落なパンとは正反対のベクトルで作られているパンだが、ほのぼのとしてとても美味しいパンだった(でも娘に半分持っていかれてしまいました)。
勘定をしてもらう時に一万円札しかない事に気付く。しまった…。こういう少額の商品ばかりを扱っているお店ではやっちゃいけない事だった。でも時々うっかりしてしまうんだよね。お店の方は快く受け取ってくださったが、以後気をつけよう。
自分が店に居る間もひっきりなしに客が入ってくる。駅が近いだけに使いやすいのだろう。でもたしか駅の中にもお洒落なパン屋があったはずなので、やはりこういう昔ながらのパンの人気は不動だなぁ。客は女性中心だが、学生や小さい子供でも手を出せる価格なのがうれしいね。こんどこそアイスクリームパンを食べてみなくては。
※その後調べたら甘いパンには「ちゃん」、塩気のあるパンには「くん」付けなのだとか(笑)
岐阜県岐阜市加納栄町通1-9
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