ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Original Album Series / The Meters

2019年12月17日 | ソウル・ファンク・R&B

Original Album Series / The Meters (2014)

ニューオリンズ・ファンクの雄、ミーターズの「Original Album Series」簡易紙ジャケ5枚組。Josie Recordsから出ていた初期の名盤3枚以降のReprise Recordsに移籍してから発売された5枚をセットにしてある(このシリーズの購入に拍車がかかってしまった…)。その内容はこちら。

  1. Cabbage Alley (1972)
  2. Rejuvenation (1974)
  3. Fire on the Bayou (1975)
  4. Trick Bag (1976)
  5. New Directions (1977)

プロデューサーはもちろんアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)。自分はミーターズが好きだといってもインスト中心の初期のアルバム数枚とライヴ盤、ライノから出ていた2枚組アンソロジー止まりだったので、この辺りのオリジナル・アルバムをしっかり聴くのは初めて。「Struttin'」のレヴューの時にも書いたが、”セカンド・ライン”と呼ばれるニューオーリンズ特有のタメの効いたリズムは70年代に入っても健在で、そのファンキーなグルーヴは、絶対に打ち込みのリズムボックスからは生まれないだろう有機的なサウンド。気持ちイー。特に1、2枚目辺りのアルバムは快感。カッティング・ギター、ベース・ライン、ドラムスのハイハット、スネア、どの音もいちいちカッコイイ。2枚目はレッチリ(Red Hot Chili Peppers)のアンソニー(Anthony Kiedis)とフリー(Flea)のバイブルだったんだろう。年末の大掃除のBGMにもぴったりだ(笑)。

それぞれのアルバムにヒット・チューンが収録されているが、それでも年を追って聴いていくと音楽界の潮流もあるのか、だんだんフュージョンっぽい曲が増えていっているのが興味深い。正直それらにはそそられず、やっぱりグッとくるのは「タカタタッタ」といつもの”ミーターズ節”(シンコペーション)のあるグルーヴィーな曲ばかり。皮肉な事に5枚目の「New Directions」と名付けられたアルバムを最後にバンドは解散し、アート(Art Neville)とシリル(Cyril Neville)はネヴィル・ブラザース(The Neville Brothers)を結成。まさに”新しい方向”に進むことになる。

オークションにて購入(¥1,505)

  • CD  (2014/1/14)
  • Disc : 5
  • Format: CD, Import
  • Label : Warner Bros.

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