ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers

2024年01月05日 | クラシック・ロック

Into The Great Wide Open / Tom Petty & The Heartbreakers (1991)

トム・ペティ&ザ・ハートブレイカーズ(Tom Petty & The Heartbreakers)の1991年に発表された8枚目のオリジナル・アルバム「Into The Great Wide Open」。長年在籍したMCAからは最後のアルバムになる。トムはこの2年前に初のソロ・アルバム「Full Moon Fever」を発表しているので、バンド復帰という形になる。そのソロ・アルバムでもプロデュースに関わったELO(Electric Light Orchestra)のジェフ・リン(Jeff Lynne)や、相棒のマイク・キャンベル(Mike Campbell)がプロデュースにクレジットされているので、バンドとどういう区別をしていたのかは知らないが、トラヴェリング・ウィルベリーズ(Traveling Wilburys)で一緒になったジェフ・リンは曲の共作者としてもクレジットされているので、引き続き2人のコラボが中心になっていたのは間違いないだろう。

アルバムは彼の代表曲ともなった「Learning To Fly」から始まる。いやぁ、素晴らしい。分かり易いリフが響く曲ではないが、トムの抑制の効いたヴォーカルがしっとりと曲に馴染み、何回聴いても飽きない。若い頃はこういうタイプの曲は聴かなかったナ。この時代には珍しくアルバムからは5曲もシングル・カットされたようだが、さもありなん。どの曲も本当に出来が良い。アルバムの成り立ちからすると同時期のトムが関わった作品との境界は限りなく低いので、バンドの存在が軽んじられている感も無い訳ではないのだが、そんな事を忘れさせる完成度がある。自分は当時この90年代初めには所謂オルタナティヴとかグランジとかの方向の音楽ばかり聴いていて”クラシック”にカテゴライズされる音楽を敬遠するきらいがあったが(主食のストーンズでさえも!)、これはもっと早くに聴いておくべきだったなァ。とは言え、あと2曲削っていればもっともっと良かったのでは?

ネット・ショップにて購入(¥590)

  • Label‏ : ‎ MCA
  • ASIN ‏ : ‎ B000002OH3
  • Disc ‏ : ‎ 1

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