The Soul Cages / Sting (1991)
1991年に発表されたスティング(Sting)の3枚目のソロ・アルバム「The Soul Cages」。プロデュースはスティング本人と、ポリス(The Police)時代からお馴染みのヒュー・パジャム(Hugh Padgham)。レコーディングには後に現在に至るまでずっとコラボレーターとなるドミニク・ミラー(Dominic Miller)が初参加。サックスであのブランフォード・マルサリス(Branford Marsalis)も参加している。当時は興味が無くて知らなかったが、アルバムは本国イギリスでチャート1位にもなったのだそう。アルバムにはのちにベスト盤に含まれたり、昨年の来日公演でも演奏された曲が収録されていて、スティング本人が今も愛着を持っていることが分かる。自分が今頃になってこれを買ったのも馴染みのある曲が収録されていると知ったから(遅い)。
ファーストから続くジャジーな雰囲気は維持しつつも、独特の静謐な感じが前面に。後から調べて知ったが、何でも数年前(当時)に父親が亡くなってから曲が書けなくなっていたそう。このアルバムはそんな父親の死にまつわるコンセプト・アルバムで、船乗りだった父に影響を受けた公開や海をテーマにした曲が並んでいるのだとか。うーん、この辺りはネイティヴでないとなかなか直接歌詞が頭に入ってこないなァ。テーマからいくともっとダークな音楽性なのかなと思っていたがそうでもなく、前知識無しでも十分に楽しめた。いわゆるロックっぽい曲は少ししか見当たらず、彼のキャリアで後々にも顔を出すスパニッシュ・ギターに影響を受けたような演奏が印象的。
中古店にて購入(¥330)
- Label : A&M
- ASIN : B000002GL2
- Disc : 1