ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

登運とん @東京・有楽町

2013年10月23日 | 東京都(老舗)

Photo_2

有楽町のガード下と言えばここ「登運とん」(とんとん)。このあたりを歩いた事がある人なら一度は目にしたことがあるだろう天井の低いガード下に並べられた簡易テーブルとイス、それにモクモクと煙るもつやきの煙。戦後しばらくしての昭和28年(1953)創業の老舗で、店の路上看板には「いんてり・ばばぁの店」(笑)と表示されている。由来は知らないが、名物ばばぁがいたのだろうか。ここの店の「もつやき」とは豚のもつ(ホルモン)の事。上の写真は雨の日の昼3時頃なので人はまだ少ないが、それでも何組かがもうすっかり出来あがっている。これが夜になるとまさにカオス状態になり、店が簡易テーブルで席を増設しても座れない事も。以前、新橋方面からせっかくだからあのガード下へ行こうと幾人かで流れてきた時も座れず断念したことがある。

この日は1人だったが、特に用事はなかったので空いた席に着いて燗酒(富貴)ともつやきを何本か注文。昔ながらのという感じで甘味がやや強く、得意なタイプの酒ではないが、雰囲気重視なのでOK。もつやきはこういう店としては値段はやや高めだけれど、さすがに旨い。ちなみにつくねも旨い。まだ店がのんびりしているので、あのごちゃごちゃとした特有の風情は感じられないが、道行く人たちの視線を浴びながら昼間から酒を嗜むのはなんだか悪くない気分。

この店の客層はいつも本当に様々で、自分のようなおひとり様から、若いカップル、サラリーマンのグループ、お歳を召した方、訳ありっぽい方々、など本当にバラエティに富んでいる。この日とは別の日の週末の夜に連れと飲みに行ったが、その時は大混雑で、もういろいろなもつの部位が売り切れてしまっていたほど。場所的にも新橋、日比谷、有楽町、銀座の各駅から近いので通りがかりにちょっとだけ一杯ということになるのだろう。みな考える事は同じだ。でも一度はここに座ってみたいよね、やっぱり。(勘定は¥1,200程)

登運とん (とんとん) 

東京都千代田区有楽町2-1-10


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 北九州駅弁当 @福岡県北九州市 | トップ | 喜寿司 @東京・日本橋人形町 »

コメントを投稿

東京都(老舗)」カテゴリの最新記事