ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

北九州駅弁当 @福岡県北九州市

2013年10月22日 | 福岡県

Photo

仕事で九州の小倉に新幹線で出張。恥ずかしながらこの歳になってやっと九州初上陸です。到着したのがちょうど昼前だったので在来線のホームに降り、名物となっている「かしわうどん」を食べに7、8番ホームに行ってみた。ここは創業明治24(1891)年という老舗の駅弁会社が運営する、いわゆる立ち食いうどん店。ホーム上に店舗があり、まるで名古屋の新幹線ホームにある立ち食いきしめん店のよう。このホームとは別のホームにも店があるらしいが、なぜかこの7、8番ホームの売上が突出しているのだそう。

店では電車待ちの何人かがうどんを掻き込んでいる。一口、二口食べ、ほとんどを食べ残してホームに滑り込んだ電車に飛び乗って行ってしまった猛者もいた(笑)。注文した「かしわうどん」には甘辛く煮られた細切れのかしわ(鶏肉)とネギとかまぼこが載っていて、小さめの丼に入ったうどんは当然半茹でのものを温めなおすタイプ。出汁は色、味ともに淡麗でとても旨い。うどんは讃岐うどんのようないわゆるコシのあるものではなくヤワめのもの。現在、巷ではうどんに限らず麺類において、何でもかんでもコシがあるのを良しとするような風潮があって、中にはしっかり茹でが出来ていないものをコシとはき違えている硬くて不味い麺にも遭遇する。ここのうどんの麺はもちろんヤワだが、つるっとした喉越しで、これはこれでいい。トッピングのかしわは、細切れで甘めの味付けなので、食感といい鶏肉らしさはあまりなく、牛しぐれ煮などとあまり区別がつかないくらい。だんだん甘味が移り、出汁の味も変わってくる。するっと食べられて、シンプルで旨い。おまけに安い。自分はあまり温かいうどんを好まないが、これならいつでもお腹に入りそうだ。

鶏肉の事を「かしわ」と呼ぶのは西日本以外の地方ではあまり無いのかな。何を隠そう私の住む(範囲は分からないが)中部地方では普通に「かしわ」と呼ぶので全然違和感はない。私の住む中部の地域は意外と関西語の影響が強いのは確かだが、なぜ中部の一部にだけ「かしわ」という呼称が浸透したのだろう。(勘定は¥350)

北九州駅弁当

福岡県北九州市小倉北区浅野1 JR小倉駅構内


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 紀文寿司 @東京・浅草 | トップ | 登運とん @東京・有楽町 »

コメントを投稿

福岡県」カテゴリの最新記事