ハリーの「聴いて食べて呑んで」

日々増殖を続ける音源や、訪問した店、訪れた近代建築などの備忘録

東来春 @兵庫県姫路市

2015年08月21日 | 兵庫県

国宝・姫路城からほど近い中華料理の「東来春(トンライシュン)」。昭和21年(1946)創業の老舗だ。この後に会食があるので食事はせず、名物のシュウマイだけ味わいにやって来た。店はタイル壁の大きな建物。店先にはサンプル・ケースがある。夏らしい暖簾をくぐって中に入ると、タイル床の広い食堂で、パイプ椅子のテーブル席が並んでいる。給仕の女性も多いが、奥の広い厨房の中には無数の調理人が。これだけでも人気店であることが分かる。1人だったので向かい合わせの細いカウンターに腰かけ、シュウマイとビール(中瓶)を注文。店内は地元の家族連れはもちろん、老夫婦、ガイドブックを抱えた観光客、1人客など幅広い客層。昼どきとあってランチを注文している人が多かった。

さほど時間はかからず、すぐにシュウマイとビールが置かれる。こちら姫路ではシュウマイにウスターソースをかけるとのこと(この店だけ?)。もちろん醤油もあり、頼めば一緒に置いてくれる。自分の母親は大阪出身で、何にでもソースをかけるのが好きなので(個人的趣向か・笑)、小さい頃からそんな食べ方もしていて、特に違和感は感じない。というか、よく考えてみたら酢醤油よりもソースに辛子の方が多かったかな、ウチでは(←特殊だそうです)。皿に5個のったシュウマイの餡は濃い色をしている。辛子をチョンとつけて、ソースをたらして口に放り込む。食べてみると、予想外というか、普通のシュウマイとは明らかに違う質感。モチモチとしていて、いわゆる肉汁とかとは無縁。でも単に粉っぽいのとは違う独特の食感(あとから調べるとでんぷん等が入っているそうです)。餡は濃い色とは裏腹にあっさりとした味付け。もちろん酢醤油でも試してみたが、このシュウマイにはソースの方が合う。暑い中、ビールのお供には抜群だった。こちらは中華食堂とはいえ、うどんや丼ぶりものもある。「和風の昔懐かしい味」というオムライスが気になるなァ。(勘定は¥1,000程)

 ↑ アーティスティックなお店のマッチ

 ↑ 暑い中、観光客でごった返していた国宝・姫路城。なんとか天守閣まで登ったが、その後は入場制限もあったようだ。疲れた…。

 

東來春

兵庫県姫路市西二階町111

( 姫路 姫路市 姫路城 東来春 東來春 トンライシュン シューマイ しゅうまい )

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天さく @名古屋市中区・錦

2015年08月20日 | 名古屋(中区)

 

名古屋きっての繁華街、錦(にしき)の商業ビルに店を構える天ぷらの店「天さく」。店のあるビルに入って行くと、いかがわしい店なんじゃないかと勘違いしそうな赤い壁にひるむ(笑)。ほぼ口開けの時間に店に到着。カウンターだけのこじんまりとした店内。主人と給仕の女性の2人で賄っていた。昼には値打ちな天丼を求めて近隣のサラリーマンなどが大勢やってくるそうなので、席を詰めて一番奥に案内された。その評判の天丼にも惹かれるが、この日はちょっと贅沢に天ぷらのコースを注文(それでも値打ちだが)。主人の無駄のない動きで、てきぱきと準備が進んでいく。席には先に、お茶と大根おろしと天つゆ、塩が2種、それにサラダが置かれる。めったにない平日の休日なので、お酒(銘柄不明)を冷や(常温)でもらった。そうしている間にも次々と客が入ってきて、あっという間に店は満員に。すごい人気だ。ほとんどの人が天丼、あるいはかき揚げ丼を注文している。

まずは2匹の海老から。ちゃんと頭も揚げてくれる。主人は次々とランチの天丼を完成させながら、同時進行で手際良くコースのタネを揚げていく。どのタネも衣はしっかりめ、揚げ加減はやや強めかな。サクッというよりはカリッという感じ。ランチとはいえ、途中で汚れた敷き紙を替える細やかさも。いんげんやかぼちゃなどの野菜に続き、キスなどの魚介が出る。カリッとした衣とホクホクとした身の加減が良く、旨い。塩もいいが、大根おろしをたっぷり使い、つゆにつけて食べるのが好み。酒がすすむが、昼なので不本意ながら(笑)1合で止めておいた。蓮根だけは調子がいまひとつだったかな。最後は天茶か小天丼を選べるとのこと。天茶を選ぶ。茶碗の中に少量のご飯と海老入りのかき揚げ、たっぷりのお茶。少し山葵を溶きながらいただいた。旨い。このコースは値打ちだなァ。すでに待ちが出るほど混む時間なので、天丼の人に負けないよう素早く平らげて店を出た。次はもちろん天丼を。(勘定はお酒含めて¥2,900)

 

 ↑ 広小路の「三井住友銀行名古屋支店(旧・三井銀行名古屋支店)」(昭和10年・1935・建造)。威厳あるイオニア式円柱が並ぶ。

 

天さく

愛知県名古屋市中区錦3丁目9-32 EMINE310 1B

( 錦 丸の内 てんさく ランチ 天丼 かき揚げ丼 天麩羅 天婦羅 )

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'70s Hits Soul Graffiti / Variious Artists

2015年08月19日 | ソウル・ファンク・R&B

'70s Hits Soul Graffiti / Variious Artists (1998)

ビクターから発売された70年代のソウル・ミュージックの編集盤。カーティス(Curtis Mayfield)、スタイリスティックス(The Stylistics)、アヴェレージ・ホワイト・バンド(Average White Band)などの有名どころから、そうでないものまで34曲、2枚組。収録曲の時代的にはディスコ全盛期に入りかけるくらいまでという感じなのかな。自分は年齢的にドンピシャではないので、この選曲が妥当というか、的を射ているものかどうかも分からないのだが、聴いている分には統一感があり、なかなか楽しめる。さすがにひねりの無い大御所のカヴァー曲や、ヒット曲メドレーの2-6なんかは、こっぱずかし感が拭えないが…(こういうのが流行ったのかな?)。

自分がソウル(ファンク)・ミュージックをしっかり聴くようになったのは80年代の後半ぐらい。もちろん、後追いという形で様々な名盤をアナログで買い集めるようになってから。その頃にはすでにロックやポップの名盤はひと通り聴いていたと思う。それに自分が好きなアーティスト(主にロック)がカヴァーをしている元曲を集めるのが好きだったので、自ずと色々聴くうちにハマっていったというかんじ。そういう人って多いんだろうなと思っていたが、自分の周りでは広範囲な音楽ジャンルを聴く人はあまりおらず、自分があれも好き、これも好きだというと結構不思議がられる事が多い。ソウル・ミュージックだと初期アトランティックやスタックスが好きなので、ここに多く収録されているようなメロウな曲は本当は苦手な部類なのだが、たまに聴く分には充分楽しめる。

中古店にて購入(¥216)

  • CD (1998/12/2)
  • Disc: 2
  • Label: ビクターエンタテインメント
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西村屋 たじま路 @神戸市中央区・三宮

2015年08月18日 | 兵庫県

研修に参加した面々との夕食会で「西村屋 たじま路」へ。多人数での宴会なので階上の座敷へ案内される。その昔、多人数での宴会料理というと、ほとんど全部が冷めた調理済みの皿が並んでいるだけだった。それが、どんな店でも固形燃料を利用した小鍋などを使って温かいものが出るようになって、最近では揚げものなんかも、可能な限り揚げたてのものが提供されるようになり飛躍的にレベルが上がったし、趣向を凝らした食べ方をさせることも多くなった。

こちらは時間差はあれど、ひと皿づつ提供され、サラダの後に運ばれた、鮪、鯛、平目が並んだお造りも、随分と調子のいいものだった。宴会でこのレベルだったらうれしい。みんなはビールやワインを飲み続けていたが、自分は勝手に日本酒を注文し、面倒臭いので手酌でいただく(もちろん注がれたビールもいただきます)。それにしてもみんなワイン(安くないもの)のボトルをポンポンと次々に開けている。景気いいなァ。椀物は飛龍頭。こちらもなかなか。そしてメインは但馬牛の陶板焼き。固形燃料で熱くなった陶板の上で、自分で但馬牛を焼いて食べる。数切れだが、しっかりサシが入った肉は脂も甘く、旨い。自分のように、もうオジサンになってくると、こういう肉質のモノは数切れで充分。量より質(そうも言えない食べ方をする事が時々あるのが困ったものなのだが…)。だんだん宴席が乱れてきて、ビールをこぼす人が出てきたり、大声になったりとやかましくなったが、しっかり料理は楽しんだ。宴会料理としては充分に満足。あとで勘定を教えてもらったら納得したけど(しっかりした値段の料理でした)。

↓ 早朝近代建築散歩その4(その1その2その3)。残念ながら外壁補修中の「神戸税関」(昭和2年・1927・建造・震災後改築・復元)

 

 ↓ 「デザイン・クリエイティブセンター神戸・KIITO(旧・神戸市立生糸検査所)」(昭和2年・1927・建造)。入口の蚕をモチーフにした飾りの写真を撮り忘れた…(涙)。

 ↓ KIITOに隣接する重厚なゴシック建築「旧・国立生糸検査所」(昭和7年・1932・建造)。鋭角なデザインの塔屋部分が特徴的でかっこいい。

 

 

西村屋 たじま路 (にしむらや たじまじ)

兵庫県神戸市中央区磯上通7-1-20

( 神戸 三宮 たじまじ 但馬牛 たじま牛 KIITO )

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いせ徳 @愛知県清州市

2015年08月17日 | 愛知県(尾張・老舗)

初めて清須市近辺をぐるぐると巡ってみたが、通りの道幅も狭く、入り組んだ路地も多く、なかなか面白い所だった。斜めの道が多いので、土地勘が無いと、すぐに自分が何処を走っているのか分からなくなってしまう。経験上、こういう場所には歴史ある店舗や、近代建築が多く残っているものだが、自分の廻った範囲ではあまり見つける事が出来ず、数件を見るにとどまった。

昼どきに訪れたのは「いせ徳」。正確な創業年は分からなかったが、創業して120年経つという。現在は4代目なのだとか。中京地方は全国的にうどんで有名という訳ではないのに、うどんを扱う店がかなり多いと感じるし、他の土地ではどうなのか知らないが「手打ち」の麺処も多いように思う。こちらの店ももちろん「手打ち」。清須市はあの「太陽ソース」の工場があるとあってか、こちらの店先でも販売していた。

純和風の佇まいなのに、入口にはなぜか金属で出来た銀色に輝くロボットが飾ってある。店の中は、テーブル席と小上がり。自分は入口近くのテーブル席に座る。こちらにはカツや中華そばもあり、いわゆる麺類食堂だ。酒肴も用意しているらしい。注文したのは「きしめん」。しばらくして運ばれたきしめんは、王道を行く甘く炊いた小さめの揚げ、蒲鉾、ほうれん草、それに花かつおがかかっている。つゆはたまり醤油由来の、色濃いめのやや甘め、これも定番。麺は透けるくらい薄く打ってあったが、決してやわではなく、しっかりとした張りを残していて旨い(いわゆるコシとは違う)。啜った時のぴろぴろとした食感が心地良い。つゆもぐいぐいと飲み干せるちょうどいい塩梅だった。(勘定は¥520)

この後の記事はこちら (2

 


 

 

 ↓ 名古屋・熱田の宮宿(熱田宿)と岐阜の垂井宿を結ぶ「美濃路」の宿場「清須宿本陣跡」。そのすぐ隣には上品な雰囲気を残す「キヨス林医院」(詳細不明)。

 

 


 

めん処 いせ徳

愛知県清須市新清洲6丁目5-23

 

( 清須 清洲 いせとく うどん 饂飩 きしめん 太陽ソース 太陽ケチャップ )

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美濃屋 @岐阜県美濃市

2015年08月16日 | 岐阜県(中濃)

岐阜県美濃市の東海北陸道・美濃IC近くのビルのテナントにある食堂「美濃屋」。何年か前に名物だという「のり巻き」(ふわふわの衣をつけた鶏ささみと海苔を揚げたもの)を食べた事がある(注・今では予約が必要なようです)。その名物は確か、同じ美濃市内にある昭和2年創業の「美濃食堂」から受け継いだものだったと記憶している。店に入ると、テーブル席が2つと小上がり席が4つと、こじんまりとしたスペース。しっかりと整えられた店の壁にはテレビや雑誌の取材を受けた時の記事がたくさん貼ってあった。

品書きを眺めてから注文したのは「みそかつ定食」。味噌だれを別売りしているくらい評判なのだそうだ。本当は店の方に恵那産の三浦豚を使うという「特上」を勧められたのだが…。しばらくして運ばれたみそかつ定食は、千切りキャベツが添えられたみそかつと、赤だしとご飯。みそだれは見た目も味もサラッとしていて、出汁の風味が強いもの。この辺りでイメージする味噌だれよりは随分とあっさりしている。かつの大きさは普通か、やや小さめといったところだろうか。きれいな色に揚がっている。しっかりと揚がったかつにみそだれを絡ませて一緒に口に入れる。もちろんご飯との相性がいいことは言うまでもない。ご飯それ自体も美味しいが、大きめの茶碗のわりに量はかなり少なめ。かつもご飯も、成人男性にはちょっと物足りない量かもしれない。特上を頼んで肉の質の違いを試してみたいな。(勘定は¥1,200)

 ↓ うだつの上がる街並みにある「美濃和紙あかりアート館(旧・美濃町産業会館)」(昭和16年頃・1941頃・建造 ※国登録有形文化財)。外壁補修中。残念。

 ↓ 長良川に架かる「美濃橋」(大正4年・1915・建造)。現存する日本最古の近代吊り橋で、国の重要文化財。橋のたもとではバーベキューや水浴を楽しむ人達でいっぱい。

 

美濃屋

岐阜県美濃市松森595 松森ビル1F

( 美濃 美濃市 みのや みそかつ 味噌かつ 味噌カツ のり巻き チキンのり巻き )

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夢の浮世に咲いてみな(Samurai Son) / Momoiro Clover Z vs. Kiss

2015年08月15日 | ハードロック・へヴィーメタル

夢の浮世に咲いてみな(Samurai Son) / Momoiro Clover Z vs. Kiss (2015)

あー、そうそう、これも買ってました(笑)。ももいろクローバーZとキッス(Kiss)のコラボ・マキシ・シングル。世界中のキッス・アーミーも、この組み合わせには驚いたことだろう。でもそれぞれの世界観はピッタリとハマってなかなかでございました。日米関係者の努力が偲ばれる。自分は先にPVを見ていたのだが、まずキッスとしては異色の曲調にびっくり。サビはさすがにキッスらしいが、何と言うか…分かり易いイメージのわりに凝った曲というか。ライヴ映えはしないだろう曲展開で、一聴して盛り上げ難い曲だ。でもPVの出来は素晴しく、日本女子の可愛いイメージと、異形の東洋趣味と、キッスのド派手さがミックスされて、単純に楽しめた。「Samurai Son」というキッスのみのヴァージョンがあったのと、来日公演の予習の為に、このCDを購入したのだが、やはり英語のみで聴いてもヘンな曲だ。

実際に名古屋での来日ライヴでどうだったかと言うと、残念ながらポール(Paul Stanley)の調子により口パクだったらしいが(後から知った)、バックのモニターに大写しされた極彩色のド派手PV映像の前で演奏され、なかなかのものだった。周囲は年齢層が高く、この曲をしっかり予習してきた人が少ないとみえて、シンガロン(Sing-Along)はあまり出来ていなかったが。残念だったのは、この曲がプロダクション含めて全体のクオリティとしてはなかなかなモノにも関わらず、世界的には大きな話題とまではいかなかったところ。ももいろクローバーZとのコラボだもの、仕方がないと言えば仕方がないが、その後の日本以外のツアーでも「Samurai Son」が演奏されることは無かったし、あくまで日本限定イベントという感じなんだろうが、もう少しフォローがあっても…。彼女らが、カヴァーしたキッスの「Rock And Roll All Nite」は…微笑ましいけど…、ノーコメント(笑)。

オークションにて購入(¥938)

  • CD (2015/1/28)
  • Disc: 1
  • Format: Single, Maxi
  • Label: キングレコード
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北極星 @大阪市中央区・心斎橋

2015年08月14日 | 大阪府

オムライス好きにとって、東の「煉瓦亭」、西の「北極星」はどうしても行かねばならない両巨頭。どちらもオムライス発祥の店を標榜するが、玉子がライスに混ざった状態の煉瓦亭に対して、こちら心斎橋にある北極星は、現在みんながイメージするオムライス(玉子でライスを包んだタイプ)を提供する。創業は大正11年(1922)。現在の本店は昭和25年に建てられたという数寄屋造り。過去には大きいビルだった時代もあるようだ。当初は「パンヤの食堂」という屋号だったんだとか。白い暖簾がかかる入口から中に入り、木札が鍵になったロッカーに靴を預けて店に上がる。案内されたのは入れ込みの座敷。中庭が見える風情たっぷりの造りで、素晴しい佇まい。座布団に腰を下ろし、メニューをひろげる。さすが人気店とあって座敷はたくさんの客で溢れていた。外国人観光客もたくさん。今回の大阪滞在ではどこに行っても、どんな店に入っても大勢の大陸の人達が闊歩していた。概ね問題は無いのだが、料理のみならず、店内の様子を撮ろうと、こちらにもカメラを向けて平気でシャッターを押すので気分が悪い(ま、最近は日本人でもこういう輩が居るのが情けないが…)。一応メニューを眺めたのだが、もちろん基本の「チキンオムライス」を、可愛らしいお揃いのベレー帽を被った給仕の女性に注文。

しばらくして運ばれたオムライスは、黒く丸い平皿にのせられて出てきた。綺麗な紡錘形で、玉子の色も美しく、脇には甘酢生姜が添えられている。かかっているのはケチャップではなくトマトソースで、量はやや多め。さっそくスプーンを手に持ち、食べ始める。トロっとした食感の玉子が下までしっかりチキンライスを包んでいて理想的な出来上がり。チキンライスはしっとりとしているが、口に運ぶとパラパラにほどける。旨い。さすが。トマトソースは独特の風味で、酸味はもちろん甘さもあり、玉子とよく合っている。甘酢生姜だけは慣れないからか何だか不思議な感じだったが、スプーンが止まらず、食べ終わるのが惜しい。次の予定がなかったらお代わりしてもいいくらい。伝票を持って立ち上り、帳場で勘定をしてもらうと、レジ脇に「関西限定・オムライス好きのケチャップ」なるものがあって、つい購入してしまった。(勘定は¥1,280+ケチャップ¥500)

購入したケチャップは、店で出たものと同じではないと思うが、オムライスにかかっていたトマトソースのような酸味と甘みが感じられるもので、朝食の玉子にかけて食べたりしている。もちろん製造はこの店ではなく、長野県の「ナガノトマト」という会社。北極星は総料理長が監修という形で関わったもののようです。

 

 

↓ 綺麗に改装された「Kross Kuno 1919(旧・久野産業株式会社)」(大正8年・1919・建造)と、どっしりとした重厚な雰囲気の「堺筋倶楽部(旧・川崎貯蓄銀行大阪支店)」(昭和6年・1931・建造)。

 

↓ 灯りがついた夕暮れの雰囲気が何とも言えず素晴しい「大阪農林会館(旧・三菱商事大阪支店)」(昭和5年・1930・建造)。

 

 

西洋御料理 北極星 心斎橋本店

大阪府大阪市中央区西心斎橋2-7-27

( 心斎橋 しんさいばし ほっきょくせい 元祖オムライス オムライス発祥の店 )

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La Mora(ラ・モーラ) @岐阜県関市

2015年08月13日 | 岐阜県(中濃)

以前に娘とランチ・タイムに訪問したが、予約の客で満席の貼紙があり引き返した、岐阜県関市のまだ新しいイタリアンの店「ラ・モーラ」。母が何度か利用したようだが、話を聞いてもさっぱり的を射ないので、いきなりだったが家族と両親を連れ初めて訪問してみた。人数が多いのでもちろん予約を入れてある。店に入ると若い店員が席に案内してくれる。テーブルには赤のチェックのビニール・クロスが掛かっており、明るく、店名の通り「食堂」といったざっくばらんな雰囲気。この日はオープンな場所の席だったが、個室もあるとのこと。多人数なので色んな味を楽しむべく、メニューの中からそれぞれに好きなパスタ(あるいはピザ)を注文させ、その他は前菜の盛り合わせや、好物のトリッパなどをアラカルトで注文。メニュー以外にも、ボードに別記してあるお勧めのものからも選ぶことが出来る。ワインリストをもらい、中から2本ほど選んだ。

厨房にはピザの専用釜がある。昔は設置してある店の方が珍しかったが、最近はピッツェリアはもちろん、置いていない店は無いくらい。日本のレストランって、こういう本格的なモノはきっちりと流行り、標準装備になってレベルが上がっていくので素晴らしいと思う。メニューに出ていた基本のパスタの種類は多くない。ピザはいわゆるナポリ風のピッツァ。その他のメニューもトマトソースが中心。みんなの皿を味見したり、アラカルトの品を追加していろいろつまむ事が出来た。この日は甘海老やワタリガニなど魚介を使った物が多かったかな。イタリアンは2人位で行くと大して食べられないが、やっぱりこういう食べ方が一番楽しい。料理の出るタイミング、パスタの茹で加減、ソースとの一体感、ピザの生地や焼き加減も上々。給仕の男性はこちらが注文し過ぎているように感じたらしく、ちゃんと皿が空くまで追加分のオーダーを通すのを控えてくれたりと、とても気を効かせてくれた。もちろん出た皿は全部綺麗にしたので、追加分の調理もお願いして、全て美味しくいただいた。(勘定は¥25,000/6人程)

 ↓ 関市の本町通り商店街にある「タルヤ雑貨店」(昭和7年頃・1932・建造)。アーケードで分かりづらいが木造の3階建。3階のガラス窓にも逆読みの店名が書かれていた。

 

 

Cucina Italiana La Mora (ラ・モーラ) 

岐阜県関市栄町5-1-77

( 関 関市 ラモーラ ラ・モーラ クッチーナ イタリアーナ LA MORA イタリアン パスタ ピザ ピッツァ )

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加登屋 @岐阜県土岐市

2015年08月12日 | 岐阜県(東濃・老舗)

岐阜県土岐市にある創業昭和10年(1935)という歴史ある食堂「加登屋(かどや)」。瑞浪市には「あんかけカツ丼」で有名な同名の店があるが、全く関係ない店だそうだ。店は街道沿いにあり、店の前には何台分かの駐車場がある。外壁には「かどや食堂」と書かれているが、正式な店名はどれなんだろう。更新を止めてしまっているこの店の3代目のブログで見てみると、おすすめは、みそかつ丼、からあげ、中華そば、だそう。自分もこの店に引っ掛かったのは、こちらのからあげの盛りがすごいという記事を読んだからだった。家紋が入った暖簾をくぐり、店の中へ。テーブル席がいくつかと、小上がりが2卓程のすっきりとした食堂。腰を下ろして、品書きを眺める。600gもあるというからあげには惹かれず、好物のオムライスと迷ったが、結局「みそかつ丼」を注文した。

家族だろうか、店は若い人達で賄っていた。しばらくして「みそかつ丼」と味噌汁、刻みたくあんが運ばれた。みそかつ丼は、ご飯の上にカツと目玉焼きがのり、上からみそだれがかかっている。先代から受け継いだというみそだれは、この地方によくある濃くて甘いものではなく、酸味があり、どちらかというと中濃ソースに近い感じもする。もちろん揚げたてのかつに合わないはずはなく、旨い。そして少し食べ進んだ頃に目玉焼きの黄身を崩し、みそだれと絡めてからいただくと、当たり前だがこれまた旨かった。大盛のからあげは別として、とじ玉子のせカツ丼や、昭和10年から変わらない味という中華そば、そしてオムライスと、食べてみたい味がまだたくさん。(勘定は¥750)

この後の記事はこちら (2

 


 

 ↓ 土岐市駅近くに残る戦前の医院、「熊谷医院」(下左・昭和10年・1935・建造)と、「森川歯科医院」(下右・昭和11年・1936・建造)。

 

 ↓ 土岐市駄知町の近代建築を散策。集落に残る「藤本内科医院」(建造年不明)。下見板張りの壁がいかにも戦前っぽく、ライトブルーに塗られた壁が新鮮(建築当初もこの色?)。

 ↓ 「駄知小売商業協同組合(旧・駄知信用組合)」(昭和7年・1932・建造)。そろばん塾などとしても使われているからか、横の土蔵(金庫室)の窓にも子供の絵が貼ってあった。

   下右・信用組合時代のマークが残る金庫室の外壁。いつも参考にさせてもらっているshortwoodさんの素晴しいブログに内部も含めた詳しい記録があります。

 

 ↓ タイル貼りの堂々とした「旧・駄知商業協同組合」(建造年詳細不明)の建物。中を覗くと、すでに使われていないようで、荷物置場になっていた。

 

 ↓ 明治42年(1909)創業の「千古乃岩酒造(屋号:尾張屋商店)」(なぜだかHPがいくつもある…)。素晴しい酒蔵の建物が奥にまで続く。

 


 

お食事処 加登屋 (かどや食堂)

岐阜県土岐市下石町890-2

 

( 土岐市 かどや食堂 かどや 加登屋 加登屋食堂 唐揚げ からあげ 大盛 デカ盛り )

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